デリヘル名刺etc. 男が思わず飲み込んだモノ
―[山田ゴメス]―
中学校教諭がSDカードを噛み砕いた!? 大阪府警浪速署が5月13日、府迷惑防止条例違反(卑猥な言動)の疑いで大阪府羽曳野市にある岬町立岬中学校教諭・W容疑者(54)を逮捕したという。12日の17時ごろ、大阪・日本橋のアニメショップで20代の女性のスカート内に万年筆型カメラを差し入れた疑いによるものとされているが、不審に思った店員から声をかけられるやいなや同容疑者は、なんとこのカメラに入っていたマイクロSDカードをその場で噛み砕き、飲み込んでしまったというのだ……。
とまあ、とんでもない許すまじき事件であるのだが、“飲み込んだ”という行為は僕、ゴメス記者としては、チョッピリわからなくもなかったりする……のである。もしかすると皆さんも、たとえば男女間のいざこざで窮地に追い込まれたとき、思わずなにかを“飲み込んでしまった”経験があるのでは? 今回は、そんな嘘のような武勇伝を、いくつか集めてみた。
◆ケース(1):デリヘルの名刺を飲み込んだ!
「自分の部屋で名刺の整理をしていたら、飲み会で終電を逃したカノジョが、いきなりやってきて……。机に散らばっている名刺を見て、『なんか怪しい名刺がいっぱいある~!』と、チェックし始めたんです。あわてて、ある一枚の名刺を丸めて、タイミングを見計らい飲み込みました。怪しい名刺のほとんどはキャバクラのものだったんですけど、その一枚はデリヘルの名刺。しかも裏に『クンニ、チョーきもちよかったです』って、女の子の一言コメントが書いてあった。潔癖なカノジョにそれが見つかったら即行アウトでしたね。『仕事のつき合いで仕方なくいったキャバの名刺だよ』と言い訳して、ちょっと機嫌を損ねられただけで済みました」(32歳・イベント会社勤務)
◆ケース(2):イヤリングを飲み込んだ!
「マイカーで家族とファミレスに行こうとしたとき、先週妻に内緒で温泉旅行に行った不倫相手のイヤリングが助手席のすき間に落ちていたんです。見つけたのが、ちょうど僕一人で駐車場から車を出すときだったのが不幸中の幸いで、とにかく急いで拾って飲み込みました。すぐ外にはすでに妻と子どもが待っていたので、そうするしかなかったんですよ。ワザと落としたのか知らないうちに落ちたのかはわかりませんが、その日は腹のなかに違和感があり、食事もノドを通りませんでした」(38歳・商社勤務)
◆ケース(3):煙草の吸い殻を飲み込んだ!
「口説いて口説いてやっとの思いで付き合うことのできたカノジョと、渋谷のハチ公前でデートの待ち合わせをしていたんです。『煙草をやめること!』が、付き合う際、嫌煙家のカノジョが僕に出してきた条件だったんですけど、約束の時間を過ぎてもなかなか来ないので、つい一本だけ吸っちゃおうかってことで、喫煙スペースへと……。すると、まだ吸い終わらないうちにカノジョが『ゴメ~ン! 待ったぁ?』って僕のほうに駆け寄ってきて。あわてて親指と人差し指で火を揉み消してから、吸い殻を飲み込んでしまいました。『いや、ふと副流煙が吸いたくなって……』という苦しい言い訳でなんとか事なきを得ましたが、その日の夜はゲーゲー吐きっぱなしで、デートも台無しでした」(28歳・美人歯科医のカレシ)
◆ケース(4):ミニゴキブリを飲み込んだ!
「『ものすごく美味しい鶏鍋があるらしいから一緒に行こうよ』って口実で、お目当ての女子をデートに誘うことに成功したんです。その鍋は噂以上に絶品で、ラブラブムードも高まって、“さあ、これからだ!”というとき、鍋の中に小さなゴキブリを発見してしまったんです。一瞬、店にクレームをつけようか迷ったんですけど、そんなことしたら、せっかくのイイ雰囲気もブチ壊しだと思い、何事もなかったように箸でつまんで飲み込みました。『今食べた黒いモノ、なに?』って聞かれましたが、『干しなつめとか、そーいう薬味みたいなもんじゃないの?』と、とぼけ通しました。え? お腹は大丈夫かって? 熱湯消毒されてるから(?)、ヘーキなんじゃないですか? 実際その後、二人とも体に異常なんて全然なかったし……」(30歳・公務員)
◆ケース(5):ザーメン付きティッシュを飲み込んだ!
「同棲しているカノジョが風呂に入っている隙にネットの無料無修正動画を観ながらオナニーしていたんです。そしたら、5分もたたないうちに、『シャンプー切れちゃった!』って、カノジョが風呂から出てきちゃったんです。ちょうど発射してティッシュで拭いていたときだったので、あたふたとジャージを上げ、ノートパソコンを閉じてから、左手にあるザーメンを拭き取ったティッシュは口の中にしまい込んでゴックンしてしまいました」(40歳・音楽関係)
ちなみに僕、ゴメス記者も、合コンで知り合った女子を部屋に連れ込んだとき、某実話誌でエロコメントをした記事が彼女に見つかりそうになって、思わずそのページを破って丸めて飲み込んでしまった経験がある。「ファッション専門のライターです」とか言って、彼女のこと口説いていたもんで(笑)。別に飲み込む必要もなかったんだが……。やはり、“究極の証拠隠滅”ってことなんだろうか? ちなみにマイクロSDカードは、8~9割の確率で排出され、胃液や腸液の影響も少なく、カードをつなぎ合わせればデータを修復することも可能、であるらしい。

―[山田ゴメス]―
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
「ちょっと太った?」ズケズケと失礼な物言いをする保険屋を黙らせた“意外すぎる人物”の一言
電柱への放尿に怒り…20代女性が“必死の犯人捜し”で判明した、知りたくなかった事実とは?
「これが南米美女の全裸か。美しい。美しすぎる!」――46歳のバツイチおじさんは羨ましすぎる体験をした〈第35話〉
「あくまでも自然な再会が運命的だ」――46歳のバツイチおじさんは灼熱のビーチを4時間近くさまよい続けた〈第34話〉
「君は素敵すぎる。これがラテンのノリか!」――46歳のバツイチおじさんはダンスフロアで恋に落ちた〈第33話〉
この記者は、他にもこんな記事を書いています