インドネシア株は自動車、食品、小売がアツい!?
’13年もっとも熱い新興国はASEANのインドネシア! その理由は豊富な資源、人口ボーナス、インフレの抑制がうまくいっていることなど、さまざまな要因が列挙される。そんなインドネシアのポテンシャルと投資銘柄10選を大公開。今年の主力銘柄になるかも!?【後編】
※【前編】東南アジアの“雄”インドネシア株を狙い撃て!
⇒https://nikkan-spa.jp/365773 ◆銘柄は自動車、食品、小売など多岐にわたる 前回紹介したとおり、インドネシアに投資をするための条件は十分整っている(https://nikkan-spa.jp/365773)。となれば注目の銘柄だ。 「インドネシアの自動車販売台数はASEANのなかでもトップ規模。そこで注目が、アストラ・インターナショナルです。トヨタやダイハツ、いすゞやプジョーなども造っている非常に大きな自動車会社で、国内シェアは、自動車は48%、二輪車は53%を誇っています。この銘柄だけで実にジャカルタ総合指数の8%を占めます」(亜州IRの又井郁生氏) つまり、この銘柄にインドネシア指数は左右されるというわけ。 「また、重機のユナイテッド・トラクターズも有望ですね。アストラの子会社ですが、コマツの建設機械を独占販売しています。『経済開発マスタープラン』で高速道路や空港などがどんどん建てられるので、建築、セメントなどは今後も伸びるでしょう」 それから、人口が増えれば個人消費も上がる見込み。 「そこで挙げられるのがインドフードでしょうか。カップ麺やスナック菓子などの消費が上がってきています。日用品のユニリーバ・インドネシアも面白いですね」 これまで売れなかったちょっとした贅沢品が売れるというわけ。 「個別株の不安な点を挙げるとすれば住宅や車など各種のローン規制が始まったことです。頭金に30%は準備しなければならなくなります。また、これまでローン規制対象外だったイスラム金融にも適用されそう。自動車や住宅関連などは成長が鈍化する可能性があります。とはいえ、成長が止まるわけではありませんので、そこまで悲観しなくても大丈夫でしょう」 それともう一つ気になるのは為替レートの推移だ。 「インドネシア・ルピアは米ドルとの相関が強め。なので、円高が進むとその分、日本人には不向きですが、最近の為替レートは円安気味ですから、これもそんなに心配いらないと思いますよ」 インドネシア株はSBI証券、楽天証券、フィリップ証券などで購入可能。’13年は日経平均もうまみがありそうだが、インドネシア株でよりパワフルな一年になりそうだ。 ※【グラフ】インドフード・サクセス・マクムールの1年間の週足⇒https://nikkan-spa.jp/365774/mane_130115_02 【又井郁生氏】 亜州IR代表。国内証券からシンガポール現地法人勤務、中国株情報会社などを経て亜州IRを設立。アジア各地の市況ニュースを配信 <期待のインドネシア個別株> ●「アストラ・インターナショナル」 インドネシア国内で50%近いシェアを誇る自動車メーカー。国内の自動車保有率はまだ1桁台ということを考えれば、今後も上昇する余地十分 期待度:★★★★★ 現在値:7,400 IDR 参考円価格:67円 最低売買代金:33,670円 ●「バンク・セントラル・アジア」 銀行株の一番手。経済が好調な時には銀行株は手堅い銘柄だと言われているが、総資産利益率などを見ても右肩上がりで好調を維持している 期待度:★★★★ 現在値:9,200 IDR 参考円価格:84円 最低売買代金:41,405円 ●「テレコムニカシ・インドネシア」 インドネシア通信最大手。携帯電話のほかブロードバンド回線の事業も。まだまだネット利用者数は人口の1割程度。今後も増加が見込まれる 期待度:★★★ 現在値:9,100 IDR 参考円価格:83円 最低売買代金:41,405円 ●「ペルサハーン・ガス・ネガラ」 国営ガスとエネルギーの会社。産業用と住宅向けのガス販売を行う。産業と消費の両面から資源豊富なインドネシアは今後も伸びが期待できる 期待度:★★★★ 現在値:4,400 IDR 参考円価格:40円 最低売買代金:20,020円 ●「グダン・ガラム」 インドネシア最大のたばこ販売メーカー。実質の無借金企業で高収益体質。グローブ入りの紙巻きタバコは甘い香りがし、日本でも愛好者多数 期待度:★★ 現在値:57,100 IDR 参考円価格:520円 最低売買代金:259,805円 ●「ユナイテッド・トラクターズ」 建機メーカー。重機製造および販売を手掛ける。コマツの建設機械を独占販売している。インフラの建設のほか、石炭採掘量増加などはプラス材料 期待度:★★★ 現在値:19,350 IDR 参考円価格:176円 最低売買代金:88,043円 ●「ユニリーバ・インドネシア」 消費財メーカー。石鹸や洗剤などが主力の商品ではあるが、マーガリンやアイスクリームの販売も。今後、中産階級の台頭で売り上げ増加に期待 期待度:★★★ 現在値:21,330 IDR 参考円価格:194円 最低売買代金:96,915円 (’12年12月26日現在) 図版/ミューズグラフィック ― 東南アジアの“雄”インドネシア株を狙い撃て!【2】 ―
⇒https://nikkan-spa.jp/365773 ◆銘柄は自動車、食品、小売など多岐にわたる 前回紹介したとおり、インドネシアに投資をするための条件は十分整っている(https://nikkan-spa.jp/365773)。となれば注目の銘柄だ。 「インドネシアの自動車販売台数はASEANのなかでもトップ規模。そこで注目が、アストラ・インターナショナルです。トヨタやダイハツ、いすゞやプジョーなども造っている非常に大きな自動車会社で、国内シェアは、自動車は48%、二輪車は53%を誇っています。この銘柄だけで実にジャカルタ総合指数の8%を占めます」(亜州IRの又井郁生氏) つまり、この銘柄にインドネシア指数は左右されるというわけ。 「また、重機のユナイテッド・トラクターズも有望ですね。アストラの子会社ですが、コマツの建設機械を独占販売しています。『経済開発マスタープラン』で高速道路や空港などがどんどん建てられるので、建築、セメントなどは今後も伸びるでしょう」 それから、人口が増えれば個人消費も上がる見込み。 「そこで挙げられるのがインドフードでしょうか。カップ麺やスナック菓子などの消費が上がってきています。日用品のユニリーバ・インドネシアも面白いですね」 これまで売れなかったちょっとした贅沢品が売れるというわけ。 「個別株の不安な点を挙げるとすれば住宅や車など各種のローン規制が始まったことです。頭金に30%は準備しなければならなくなります。また、これまでローン規制対象外だったイスラム金融にも適用されそう。自動車や住宅関連などは成長が鈍化する可能性があります。とはいえ、成長が止まるわけではありませんので、そこまで悲観しなくても大丈夫でしょう」 それともう一つ気になるのは為替レートの推移だ。 「インドネシア・ルピアは米ドルとの相関が強め。なので、円高が進むとその分、日本人には不向きですが、最近の為替レートは円安気味ですから、これもそんなに心配いらないと思いますよ」 インドネシア株はSBI証券、楽天証券、フィリップ証券などで購入可能。’13年は日経平均もうまみがありそうだが、インドネシア株でよりパワフルな一年になりそうだ。 ※【グラフ】インドフード・サクセス・マクムールの1年間の週足⇒https://nikkan-spa.jp/365774/mane_130115_02 【又井郁生氏】 亜州IR代表。国内証券からシンガポール現地法人勤務、中国株情報会社などを経て亜州IRを設立。アジア各地の市況ニュースを配信 <期待のインドネシア個別株> ●「アストラ・インターナショナル」 インドネシア国内で50%近いシェアを誇る自動車メーカー。国内の自動車保有率はまだ1桁台ということを考えれば、今後も上昇する余地十分 期待度:★★★★★ 現在値:7,400 IDR 参考円価格:67円 最低売買代金:33,670円 ●「バンク・セントラル・アジア」 銀行株の一番手。経済が好調な時には銀行株は手堅い銘柄だと言われているが、総資産利益率などを見ても右肩上がりで好調を維持している 期待度:★★★★ 現在値:9,200 IDR 参考円価格:84円 最低売買代金:41,405円 ●「テレコムニカシ・インドネシア」 インドネシア通信最大手。携帯電話のほかブロードバンド回線の事業も。まだまだネット利用者数は人口の1割程度。今後も増加が見込まれる 期待度:★★★ 現在値:9,100 IDR 参考円価格:83円 最低売買代金:41,405円 ●「ペルサハーン・ガス・ネガラ」 国営ガスとエネルギーの会社。産業用と住宅向けのガス販売を行う。産業と消費の両面から資源豊富なインドネシアは今後も伸びが期待できる 期待度:★★★★ 現在値:4,400 IDR 参考円価格:40円 最低売買代金:20,020円 ●「グダン・ガラム」 インドネシア最大のたばこ販売メーカー。実質の無借金企業で高収益体質。グローブ入りの紙巻きタバコは甘い香りがし、日本でも愛好者多数 期待度:★★ 現在値:57,100 IDR 参考円価格:520円 最低売買代金:259,805円 ●「ユナイテッド・トラクターズ」 建機メーカー。重機製造および販売を手掛ける。コマツの建設機械を独占販売している。インフラの建設のほか、石炭採掘量増加などはプラス材料 期待度:★★★ 現在値:19,350 IDR 参考円価格:176円 最低売買代金:88,043円 ●「ユニリーバ・インドネシア」 消費財メーカー。石鹸や洗剤などが主力の商品ではあるが、マーガリンやアイスクリームの販売も。今後、中産階級の台頭で売り上げ増加に期待 期待度:★★★ 現在値:21,330 IDR 参考円価格:194円 最低売買代金:96,915円 (’12年12月26日現在) 図版/ミューズグラフィック ― 東南アジアの“雄”インドネシア株を狙い撃て!【2】 ―
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