恋愛・結婚

35歳でオナニー初体験! 東北大卒の塾講師がいまだに「中年童貞」な理由

 30歳を過ぎても性交経験がなく未婚の「中年童貞」が近年、増加しているという。その数、なんと全国で200万人。なぜ彼らは童貞のままなのか? ここまで増加した背景とは? 青少年期のトラウマ、学歴競争からの転落、理想の女性像への強いこだわりなど、さまざまな問題を抱える彼らの声を取材した。

学歴競争に打ちのめされた元・天才の肖像

 名門、東北大学を卒業後、企業の研究職に就いた佐々木佑輔さん(仮名・37歳)。誰もがうらやむ高学歴の持ち主だが、熾烈な学歴競争に巻き込まれた結果、いまだに「中年童貞」に陥っているという。
佐々木さん

35歳でオナニーを初体験したという佐々木さん

「中学高校と勉強漬けの日々で、セックスなどは考えたことがありませんでした。大学卒業後に入った細胞科学の研究室でも、とにかく仕事に没頭していましたね」  「勉強ができる」ことだけを誇りに生きてきたという佐々木さんだが、やがて転機が訪れる。 「大学までいつもテストは1番でした。それが、所属先の研究室が天才だらけで打ちのめされて……。たとえば僕がひとつ話したら、被せるように10の事例と次の展開予測を瞬時に出してきたりする。『もうちょっと考えてから言葉にしろよ』って何度もバカにされました」  常にエリートと言われてきた佐々木さんの自我は崩壊した。 「ある朝、立ち上がったときに、身体から全部の力が抜けて倒れ込んでしまいました。いつの間にか精神的にキテいたんだと思います。そのまま無断欠勤。同居する親に理由を尋ねられても無視して、その日から2年間、家から出ずに引きこもったんです。昼夜の感覚が変になって、深夜や早朝にやってるアニメを観て過ごす日々。職場復帰は考えられませんでした」
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35歳でオナニーを初体験したきっかけ
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ルポ 中年童貞

性にまつわる取材を続ける著者がえぐる日本社会の不健全さ。衝撃のルポルタージュ。

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