更新日:2016年04月28日 19:49
カーライフ

自動車メディア業界の“お祭りレース”に参戦!栄光のゴールを目指して

 去る9月1日、残暑厳しい筑波サーキットにて、自動車メディア業界にとって年に一度のお祭りレース“メディア4耐”が開催された。 ※“メディア4耐”とは? 自動車専門誌やウェブ、テレビなどのメディアが4~5人でチームを組み、編集者やモータージャーナリスト自らがドライバーとして挑む4時間耐久レース。レースで使用できるガソリンは90リットル。全開で走り続けると4時間もたずにガス欠になるため、燃費と速さをいかに両立されるかがカギ。初代ロードスターが発売された1989年から筑波サーキットで毎年1回開催され、今年で23回目を数える。SPA!は9回目の出場。2010年の11位(22チーム中)/178周が過去最高成績 (※昨年の模様はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/70009) ◆栄光のゴールを目指して メディア4耐 実は「お祭りレース」だと思って参戦してるのは我がSPA!(+講談社)チームだけかもしんない。自動車専門誌の皆さまは優勝目指して本気モード。ロードスターには燃費計を取り付け、ケータイを使ってドライバーとピット間で常に交信。緻密な燃費計算と戦略を立て、速さと燃費を見事に両立させてる。  一方我々は、燃料計の針の位置で燃費をコントロール。ケータイは使わず、ピットのサインボードによる指示だけ。もう何回も出場してるんだから「自分で考えて走りなさい」という、今年も曖昧な作戦だった。  予選17番手から4時間後のゴール目指してスタート! 1番手の講談社・園田が今までの自己タイムを大幅に縮める快進撃! 2番手・コンコルド足立は手堅く走って、1時間経過時には7位走行。3番手・交通コメンテーター西村はいつも通り走って、2時間経過時の順位は11位。この時点でシングルフィニッシュも夢ではなくなっていたのだが……。  残すはあと2人。十勝24時間レースに出場したこともある、我がチームの中では最もレース経験豊富な流し撮り職人ことカメラマン池之平。そしてアンカーは6年ぶりにメディア4耐に帰ってきた、ご存知MJブロンディ。2人の独占インタビューで振り返る。 ――このレースを最後に「ヘルメットを置く」という引退宣言をして乗り込みましたが。 職人:今までは僕が走る時点ですでに問題外の順位だったけど、今年は“勝負する権利”を残してくれた。だから、ついつい色気が出ちゃった。 ――3時間経過時には12位。ピットでは安心しきって任せてました。 職人:ガソリンが思ったより減らなかったから、パッシングをしながら抜いたりしてイケイケドンドン。今考えれば暴走(笑)。本当なら高倉健みたいに耐えなきゃいけなかった。 ――MJさんにバトンタッチした時点で10位。期待が膨らみました。 MJ:ガソリンが4分の1より残ってたし、失うものは何もないということで、攻めちゃったんだよ。最初なんか6000~6500回転まで回してたからね。でも走り始めて10分くらいして、これはまずいんじゃないかと思い始めたんだよ。 ――でも、タイム上がってます。 MJ:それまで集団に入って競ってたんだよね。抜かれたんで前が開いた。それでも回転を落としたんだよ。5500、5000とチビチビと。落とし始めたら燃料警告灯がついちゃったのね。残り20分でついたらギリギリいけるという適当な計算だったんだけど、まだ26~27分あった。これは最後までもたないなということで急激に落として、ストレートではニュートラル走行したんだけど。 ――それでもついに息絶えた。 【後編】に続く⇒息絶えたSPA!チームの取った驚きの行動とは!?
https://nikkan-spa.jp/301297
― 栄光のゴール目指して【前編】 ―
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