「ハイブリッドカーvsマツダの秘密兵器」勝車はどっちだ?
―[マツダ・デミオに挑んできました]―
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前回は、マツダ・デミオの新技術“SKYアクティブ”について紹介した。今後マツダは、全ラインナップにこの“SKYアクティブ”を展開していく予定とのことだが、実際のところ燃費はどうなのか?
箱根で行われたデミオSKYアクティブの試乗会に、我々SPA!燃費取材班は、2台のハイブリッドカーを送り込み、燃費対決最終決戦を敢行した。
ハイブリッドカーその1は、おなじみ不肖MJの愛車・大和(ド中古初代プリウス)。10・15モード燃費は29km/Lである。続いて、発表されたばかりのホンダ・フィットシャトルハイブリッド。こっちはデミオとまったく同じ30km/L。まさにがっぷり四つの対決だ。
コースは、箱根・仙石原周辺の一般道。ここを秘術を尽くしてノロノロ走り、それぞれの車載燃費計で燃費を計測した。結果は……
フィット……19.1km/L
デミオ……20.2km/L
うおお! デミオがハイブリッドカーを破った! カタログ燃費30km/Lは嘘じゃなかった! まさに世界が震撼した瞬間である。
エンジンフィールは、1300ccとしては静かで滑らかで高級感がある。これが14という革命的な高圧縮比を持つ直噴ガソリンエンジンとは思えない、フツーっぽい仕上がりだ。値段もフツーっぽいし、世界中に普及しそうな感じ。まさか、一時は倒産寸前だったマツダが、こんな凄いものを作るとは……。カープの優勝より10倍くらい大穴じゃん! 貧乏でクルマを買えない諸君も、マツダの株は買っといたほうがいいかもしれない。
ところで、残るもう一台の燃費はというと、
大和(初代プリウス)……26.3km/L
またまたブッチギリで勝ってしまいました。なんかおかしいんじゃねぇの俺のプリウスは!?なんでこんなに燃費がいいの? やっぱ運転手(オレ)がうますぎるのかね? ま、この数字は参考程度ってことで無視してください。
【結論】
ハイブリッド一辺倒の日本じゃ、注目度はいまひとつだが、この技術は凄い! さらに9月にはダイハツがフツーの軽自動車でカタログ値32km/Lを実現する「イース」を出した。まだまだ低燃費競争から目が離せないぜ
【参戦車】
◆デミオ13-SKYACTIV
普通のデミオは114万9000円~で、13-SKYACTIVEは140万円~。ブルーメタリックのエンジンカバーに、けっこうお金がかかっているそうです


―[マツダ・デミオに挑んできました]―
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