同僚の「体臭」で頭痛やめまいも…職場がニオイ対策で大混乱
―[[スメハラ]被害報告リポート]―
「スメル・ハラスメント」という言葉をご存じだろうか? 直訳どおり「ニオイによる嫌がらせ」なのだが、セクハラ・パワハラと根本的に異なるのが当人には迷惑をかけている自覚がない、ということ。我が身を振り返りつつ、汗ばむ季節の到来に対処していこう
◆頭痛やめまいの原因にも。ニオイ対策に職場が大混乱【体臭】
これから気温が高くなるにつれ、被害も増えそうな体臭のスメハラ。「こっちが被害者なのに、『くさいよ』と指摘すると、傷つけてしまったかも……と加害者的気分にさせられるのが本当に理不尽」(36歳・女・広告)と憤る人がいるように、怒りとやりきれなさが同居するのがニオイのトラブル。
「隣の先輩の体臭がキツくなる夏場は、卓上扇風機を自分の鼻に向けて動かして、ニオイを散らしている」(32歳・女・自動車メーカー)
「『インフルエンザ予防』とウソをつき、ワキガの社員との机の間に除菌消臭剤を置いているが、冬が終わり、どうしようかと思っている」(33歳・女・マスコミ)
気遣いつつも、なんとか環境を改善しようとする、涙ぐましい努力は各所で行われているようだが、「ある一人の社員のせいで、夏場でも職場の大多数の人がマスクをして仕事をしている」(37歳・女・製造)光景はちょっと怖い。
また、ある会社では部長の体臭対策として、「車用の消臭シート」「部屋置きタイプの消臭剤」「人の影を感知して作動する消臭スプレー」など、消臭系から芳香タイプまで試すも効果なし。当の部長本人は「何か最近いいニオイするね♪」などとご機嫌だったとか。
「『お前のニオイ対策だよ!』と言いたいのを我慢し、試行錯誤を続けた結果、一番効果を発揮したのが生ゴミ用の消臭剤。ちなみにレモンの香りだった」(29歳・女・情報)とか。生ゴミレベルの悪臭を放つ人がいたら、そりゃ仕事する気もなくなります。
が、気分だけの問題だけに留まらない。隣席の男性の汗臭さに体調を崩し、上司に席替えを直訴した女性(32歳・不動産)も。
「彼の2~3m圏内に入るとめまいがするほどで、マスクではカバーしきれず、タオルを鼻や口にあてて仕事をし、席では口呼吸。それでも頭痛はひどくなり、仕事ができる状態じゃなくなって……。ニオイは体質で、その人と私の関係もあり、彼の評価に関わっても申し訳ないとかなり悩みましたが、背に腹は代えられませんでした」
― [スメハラ]被害報告リポート【2】 ―
―[[スメハラ]被害報告リポート]―
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