「夏のニオイ対策商品」が本当に効くのか測定してみた
夏は特に汗や足、ワキのニオイが気になるもの。最近では「スメハラ」なんて言葉もあるだけに、周りに迷惑をかけないようにしたいものだ。
さまざまなニオイと香りを測定する「ニオイ測定器WB‐121F」(音香科学)を使用し、普通に一日過ごしたときのニオイと、デオドラント機能のある商品を使用して一日過ごしたときのニオイをそれぞれ測定してみた。
ちなみに、測定値例は「0~200=家庭の室内」「60=段ボール」「66=香辛料(抹茶ソルト)」「135=バナナ」「200~500=喫茶店の喫煙席」「500以上=納豆や生ゴミのニオイ」「780=キムチ」など。
対象商品は、「専科パーフェクトバブル フォーボディー」、「すぐカラリ」、「デオナチュレ男ソフトストーン」、「デオダッシュ」、「フェルゼアフットクリーム(デオ&クリア)」の5種。
まずは【体表】。専科独自技術の「匂いチェンジセンサー」が汗などの不快なニオイを変えて、日中もずっと清潔感がキープできるというボディソープ「専科パーフェクトバブル」を使用した。普通のボディソープで体を洗い、一日過ごしたときの体表(腕の内側)を測定すると、数値は17だったが、この商品を使った夜に体表を測定すると、14に。微減というところ? 商品そのものは意外にもやわらかな香りで、使用感がマイルドだっただけに、本当に効果があるのか半信半疑だったが、室内で汗をかいたときには、ふんわりと良い香りが漂い、娘も「私も使いたい!」と盛り上がったほど。これが匂いチェンジセンサーか!
【ワキ】には、「デオナチュレ」を。天然デオドラント成分アルム石のチカラで汗とニオイをモトから断つ「直(ジカ)ヌリ」タイプの制汗デオドラント。何もせず測定したワキの数値は39だが、商品を塗った日の夜も39 ! 数値的には変わらず……。塗った瞬間はスースーして心地良かったが、次第に普通にワキ汗が出てきた。これには記者だけでなく、嗅いでもらった娘も不快顔に……。
【足】には、汗取り、殺菌、角質クリア成分が入った、足に塗る「フェルゼアフットクリーム」を使用。何もつけなかった日の足のニオイは、17。足は全然汗をかかないため、もともと低い数値だが、クリームを使用したら、数値が1になった! 限りなく無臭だ。
【背中】には、吸汗&素早く乾く機能性インナー「すぐカラリ」を使用。普通のタンクトップで過ごしたときのニオイは20だったが、「すぐカラリ」使用後は17。洗濯後に一日使用したときは、19。いずれも数値は微減だが、何より汗が文字どおり「すぐカラリ」と乾く着用感が快適だ。
【パンツ】には、ニオイのもととなるアンモニア臭を素早く、そしてずっと消すという「デオダッシュ」のパンツを使用。普通のパンツで過ごした夜のニオイは、19。「デオダッシュ」使用後は、着心地の涼しさはなかったものの、13に減少。洗濯後に一日使用した日は、なんと1に! 拒む娘にも「仕事だから」と嗅いでもらったら、「ニオイはしないけれどしばらく喋りたくない」と嫌われてしまった。ちなみに、臭気は測定しにくく、消臭剤などの香りも測定する場合があるため、数値が上がったものは商品そのもののニオイが影響している可能性もありそうだ。
<ニオイ測定結果まとめ>
※ニオイ測定器を使用し、普通に一日を過ごしたときと、デオドラント機能のある商品を使用したときのニオイを測定。数値が高いほどニオイが強い
【体表】
●専科パーフェクトバブル(資生堂)未使用:17/使用:14
不快なニオイと融合することで違う香り(フローラルプラスの香り)に変え続ける香料技術「匂いチェンジセンサー」を採用。強い香りでニオイを封じ込めるわけじゃないのが、キモ
【ワキ】
●デオナチュレ男ソフトストーン(シービック)未使用:39/使用:39
消臭力と持続力には定評あり。フタを開けて塗るだけのスティックタイプで、使い勝手抜群。スプレーと違って、乾かす必要もなく、白くならないのも便利
【足】
●フェルゼアフットクリーム(資生堂)未使用:17/使用:1
軽くよくのび、塗り心地快適。足のニオイは菌が汗や角質(垢)などを分解することで起こるため、汗取り、殺菌、角質ケア成分を配合
【背中】
●すぐカラリ(ワコール)未使用:20/使用:17
夏場のベタつきやムレ感などを軽減するため、速乾性にこだわった機能性インナー。「たくさんの汗を瞬時に吸い取って素早く乾かす」機能肌着
【パンツ】
●デオダッシュ(デサント)未使用:19/使用:13
スポーツすると短時間で大量に出る汗の成分が、アンモニアに変化することに着目し、アンモニア臭を素早く消す「スポーツ高速消臭」機能。Tシャツやハーフパンツなども
― [夏の機能性製品]は本当に効くのか? ―
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