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2~3万円で買える「なんちゃって高級時計」ベスト3

メンズファッションバイヤーのMB氏

メンズファッションバイヤーのMB氏。「『オシャレに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第61回目をよろしくお願いします。  年を重ねると妙に「高級時計」に価値をみいだす人間が増えていくもの。30人単位の部署ならば、そのうちの一人くらいは高級時計ファンがいるでしょう。ロレックスやオメガ、ブライトリングあたりをこれ見よがしにつけて、「いい歳なんだから一生ものを~」とか、他人の時計を「安物だろ」なんて蔑んできたり……鬱陶しいですね!  そもそも、高級時計なんてたかだか趣味の一つです。むやみやたらに買うものじゃありませんし、その価値に納得できない人はお金を払うべきではありません(個人的には好きですが)。でもかといって、そういった“時計マニア”に馬鹿にされるのも釈然としません。  そこで今回は「2~3万円程度で手に入る“あたかも高級時計に見えるような”ブランド」を3つほどご紹介します。時計マニアを唸らせましょう。 ▼第3位 女子にも大好評の「ダニエルウェリントン」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1043408
女子にも大好評の「ダニエルウェリントン」

https://www.danielwellington.com/jp/

 最近怒涛の勢いで人気が出ている「DanielWellington/ダニエルウェリントン」。2011年に設立されたスウェーデン発のウォッチブランドです。2012年頃から日本市場でも百貨店などで扱われ広がりを見せてきましたが、近年芸能人がつけはじめて話題が沸騰。やや大きな口径で男性的なデザインですが、芸能人の影響からか女性の着用率も高くなっています。  昔のオメガやIWCなどアンティークウォッチのようなシンプルで薄いデザインが特徴。北欧メイドらしく華奢な針や文字盤のデザイン。機械式時計のような風格があり、「高級時計マニア」の目もある程度ごまかせます。それでいて価格も2万5000円程度。かなりお手頃です。もちろん中身はロレックスのような「機械式時計」ではなく、電池駆動の「クォーツ時計」。それでも別にいいんです。2万円程度で外見が「アンティーク」「機械式時計」などそれっぽく見えるなら十分ではありませんか。機械式時計などの高級モデルは本当にほしくなったときに買えばいい。見栄のために何十万円も出す必要はありません、2~3万円で妥当なのです。
女子にも大好評の「ダニエルウェリントン」

https://www.danielwellington.com/jp/classic-canterbury-40mm

 ヨーロッパではカラフルなNATO軍ベルトがこの時計ブランドのアイコンになっているのですが、価格帯を高く見せたいなら断然、革ベルトがオススメ。茶革にゴールドの文字盤などを選べばアンティーク時計さながら。誰も2万円そこそことは思わないでしょう。 ▼▼第2位 ガワだけなら本物!「FHB」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1043406
ガワだけなら本物!「FHB」

http://www.fhb-watch.com/collection/f901-swa.html

 ダニエルウェリントンと比べ知名度がまだまだ浅く狙い目なのがこちら「FHB/エフエイチビー」。実は1960年代に、ロレックスやオメガと同じく「機械式時計」「高級時計」としてデザインされた設計を流用しているのがポイントなんです。  時計の歴史をたどると、機械式時計メーカーは、1970年代に日本のセイコーが開発した「クォーツ時計」によって多くのメーカーが倒産に追い込まれました。今までのゼンマイ駆動の「機械式時計」に代わって、格安でかつ精度の高いクォーツ時計によって業界地図が一変したのです。多くの人々は高価な機械式ではなく、電池式のクォーツを選ぶようになってしまったーーいわゆる「クォーツショック」です。  このときに残っていた「機械式時計としてデザインされたけど使われなかった」ものを、数十年の時を経て「クォーツ時計」としてリリースしているのがこのFHBです。つまり「ガワ」は高級時計としてデザインされたもので、その雰囲気は「高級時計マニア」が唸るほどなのです。  まだそこまで知名度が高くないのも高ポイント。さも高級時計をつけているかのごとく振る舞えるでしょう。値段も3万円少々のモデルが多く、手が出しやすい。レディース向けのデザインも多いのでプレゼントとしても優秀です(多分3万円には見られないでしょう。検索されない限りは……)。 ▼▼▼第1位 この値段でサファイアガラス採用の高コスパ時計「ノット」 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1043407
この値段でサファイアガラス採用の高コスパ時計「ノット」

http://knot-designs.com/

 第1位は変わりダネ。国産でカスタムオーダーできる時計として徐々に人気を集めている「KNOT/ノット」。一時期クラウドファンディングで資金を調達して話題にもなっていたので知っている方が多いかもしれません。  時計と本体をカスタムしてなんと5000通り以上の組み合わせを実現できる珍しい「カスタムオーダー時計ブランド」。それも1万円台から製作可能というから驚きです。品質は中国産ではなく日本製、中間業者などを排除して格安良品がつくれるように洗練された生産背景を持っているところがポイントです。コストパフォーマンス的にはおそらくどのブランドよりも高いでしょう。なにせこの値段で風防が高級時計の標準仕様であるサファイアガラスを使っているのです。サファイアガラスを使った時計なら世界最安ではないでしょうか。  一度オーダーしたら終わりではなく「着せ替え」も可能。ベルトを変えたり、本体を買い替えた際に既存のベルトを流用したり。吉祥寺にはフラッグショップを構えているので気になる人は一度行ってみてはいかがでしょうか。
「KNOT/ノット」

第1位の「KNOT/ノット」 ちなみに編集部員が買ったモデルは税込み1万8900円! 安い!

 これから春となり、新生活をはじめる方も多いでしょう。そんなときには、これら「なんちゃって高級時計」を選んでみてはいかがでしょうか。とくに新入社員の方々は「時計なんてスマホで十分」と言うのではなく、「ナメられない」ようにちょっと気取った時計をつけてみるのも多いにありです。いつものスーツスタイルがまるで違った見え方になりますよ。オススメです。 <文/MB>
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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