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加齢臭は女性や若者からもでている!? 入浴時のゴシゴシ洗いはNG

「中高年のオヤジ独特のイヤな臭い」というような意味合いで、広く使われている加齢臭という言葉。しかし研究者の間では、そのようなニュアンスとは異なる常識が共有されている。 ゴシゴシ洗いは入浴後の加齢臭が強まるのでNG「加齢臭の原因物質は、皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が酸化分解されて発生する『ノネナール』であると明らかになっています。そしてノネナールは、男性だけでなく女性においても40代以降に急増するもの。男性のほうが強い臭いを感じるのは、皮脂腺を活発にする男性ホルモンの分泌量が、女性に比べて多いためなんです。また30代の男性にも、ベラルゴン酸という物質により、使い古した食用油のような臭いがすでに発生していることもわかっていますね」  そう話すのは論文『異なる入浴様式による加齢臭の除去・抑制効果』の執筆者で、愛知医科大学医学部講師の西村直記氏。つまり加齢臭は男に特有のものでもなければ、中高年に特有のものでもないというわけだ。  また西村氏は同論文において、「水流の強いシャワーヘッドを用いたシャワー浴」、「湯浴(お湯に浸かるだけ)」、「マイクロバブル浴(微細な気泡を浴槽内に供給して行う湯浴)」の3つの方法で加齢臭の除去率を比較。いずれの方法が最も加齢臭を抑えられるか分析している。 ゴシゴシ洗いは入浴後の加齢臭が強まるのでNG「ノネナールの除去率の結果はというと、入浴30分後も3時間後もマイクロバブル浴が一番でした。これは、マイクロバブル浴の小さな泡がマイナスに帯電しており、プラスに帯電した汚れを取り去ってくれることが原因と推測されます。なお、シャワー浴については、水流の当たった部位の汚れや皮脂は高い除去率を示しましたが、3時間後のノネナールの発生は抑制できませんでした。これは、水流の当たらなかった部位に汚れが残っていたこと、過剰な皮脂の除去で入浴後の皮脂分泌量が増加してしまい、ノネナールの発生をかえって助長させたことなどが理由として考えられます」
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ゴシゴシ洗いはNG?
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