ヒットマンの苦悩と王座転落“人事”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第175回
ブレット対バックランドのタイトルマッチは“サバイバー・シリーズ”全5試合中、第3試合という、どちらかといえば前座のポジションにラインナップされていた。
第1試合のバッド・ガイズ(レーザー・ラモン&123・キッド&デイビーボーイ・スミス&ファトゥー&シオネ)対チームスターズ(ショーン・マイケルズ&ディーゼル&オーエン&ジム・ナイドハート&ジェフ・ジャレット)の5対5イリミネーション・マッチでは、ヒール・サイドのディーゼル(ケビン・ナッシュ)とマイケルズが仲間割れ。ディーゼルの“突然”のベビーフェース転向がこの試合のクライマックスになっていた。
メインイベントのアンダーテイカー対ヨコヅナの“キャスケット・マッチ”は、アンダーテイカーがヨコヅナを“棺おけKO”。タイトルマッチではないシングルマッチがPPVの大トリにラインナップされていた点にも、ビンスが考えるところのブレットとアンダーテイカーの“商品価値”のランクづけがそれとなくディスプレーされていた。
ビンスは“古豪”バックランドをかつてのイワン・コロフ、サージャント・スローター、アイアン・シークのようなワンポイントのチャンピオンに起用し、次期チャンピオン誕生までの“のりしろ”に使う計画だった。“サバイバー・シリーズ”から3日後にはマディソン・スクウェア・ガーデン定期戦が予定されていた。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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