仕事でたまったストレスを低減する[働く人向けのチョコ]とは?
3年連続需要が伸びている菓子業界のなかでも売り上げトップに立つチョコレート。なかでもシニア層からの需要もあり、「おいしさと健康」を掲げるグリコでは、健康志向を見据えた商品開発に力を入れている。
特にカギを握るのが、2015年4月から開始された機能性表示食品という制度。まだ、あまり馴染みがないが、どのようなものなのか?
◆市場で注目される機能性表示食品
「大きく保健機能食品と呼ばれるもので、これまで特定保健用食品いわゆるトクホと、栄養機能食品という2つが含まれていました。そして昨年から新たに始まったのが、機能性表示食品という制度です。健康寿命を伸ばすことにより、医療・介護費を抑えることが目的で、消費者庁の審査を通過すると、科学的根拠に基づいた機能性を謳うことができます」(商品開発研究所・山崎祥史氏)
そうした機能性表示食品で、チョコレートとして初めて認定されたのが、今年3月に発売された「LIBERA 」だ。
「『LIBERA 』は、糖や脂肪の吸収を抑える、難消化性デキストリンを配合したチョコレート。難消化性デキストリンはほとんど味がないので、味の変化を防ぐことができたんです」(マーケティング本部・長崎宗則氏)
◆ビジネスパーソンにピッタリな「GABA」
こうした効果の影響もあり、「LIBERA」は通常のチョコレート全体のユーザーに比べ、20~30代、50代の女性に人気を博した。そして、それに続いて期待されるのが、2005年に発売され、ヒット商品番付にも入った「GABA」だ。
「昨年からストレスチェック制度が開始されるなど、国全体でビジネスマンのストレスが注視されています。実は残業時のストレスの解消法で、2番目に多いのが『チョコを食べる』なんです。『GABA』の実績も、ここ4年で倍増していたことから、新たに機能性表示食品としてリニューアルすることになりました」(長崎氏)
今秋から生産体制を1.5倍にするなど、グリコの本気が垣間見える「GABA」。前述のとおり、その効果は科学的根拠に基づいている。
「『GABA』とはGamma Amino Butyric Acidの略で、口から摂取することで副交感神経を活性化させる作用が報告されています。副交感神経は抑制・鎮静の働きをする神経系で、『GABA』の含まれたチョコを食べる実験をしたところ、ストレスが軽減されるという結果が出ました」(山崎氏)
なんとなく癒される……というだけでなく、科学的な根拠に基づいた実験の結果、機能性表示食品として認められた「GABA」。記者も実際に食べてみたが、ほどよく苦みが利いた「ビター」タイプは仕事の集中力を高めたいときに、よりマイルドな口当たりの「ミルク」タイプは疲れを癒したいときに手を伸ばしたくなるテイストだった。そもそも記者は、甘いものが苦手なのだが、これならイケる。珍しく、1人ですべて食べ切ってしまったほどだ。
デスクワークや残業で疲れのたまったビジネスパーソンにはピッタリの菓子だろう。記者のように甘いものが苦手な人も、一度試してみてほしい。ストレス解消法の1つとして、機能性表示食品のチョコを食べる習慣を身に着けてみてはどうだろうか?
ちなみに、グリコでは、チョコレート以外にも機能性表示食品として「BifiXヨーグルト」をはじめ、「アーモンド効果」、「パプリカオイルダイエット」や、カラダにもおいしい冷凍食品「糖質offキッチン」など、健康を付加した製品を今後も提案していくとのことだ。 <取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
●GABA http://cp.glico.jp/gaba/
提供:江崎グリコ
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