“月曜RAW”から“RAW IS WAR”の時代へ――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第248回(1997年編)
3.10“ロウ”ウースター大会は2週間後に迫ってきた3.23“レッスルマニア13”シカゴ大会の予告編にもなっていた。“レッスルマニア13”のダブル・メインイベントは、WWE世界ヘビー級王者サイコ・セッドにジ・アンダーテイカーが挑戦する同タイトルマッチと“ヒットマン”ブレット・ハート対“ストーンコールド”スティーブ・オースチンのサブミッション・マッチの2試合。
WWEと3年契約を交わしたばかりのケン・シャムロックもこの日、ゲスト扱いで番組に登場した。実況アナウンサーのジム・ロスがリング上でシャムロックをインタビューし、そのインタビューをさえぎるような形でブレットがリングに上がってきたため、ブレットとシャムロックがリング上でにらみ合うというめずらしいツーショットが実現した。
プロレスラーとしての再デビューをまえに、シャムロックは3.23“レッスルマニア13”ではブレット-ストーンコールド戦の特別レフェリーをつとめることが番組内でアナウンスされた。
ピンフォール、場外カウントアウト、反則裁定がなく、サブミッション(関節技)によってのみ勝敗が決せられるという特別ルールの試合でのレフェリーという役どころは、シャムロックの格闘家としてのイメージが最大限にいかされるキャスティングであったことはいうまでもない。
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