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“女ボディーガード”チャイナの野心と苦悩――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第249回(1997年編)

 チャイナとそれまでWWEで活躍した数かずの女性キャラクター(女子プロレスラー、マネジャー)の根本的なちがいは、チャイナがその初期設定として“男子レスラー”と闘うためにプロデュースされた、フィジカル面でもメンタル面でも男性に劣らない、まったく新しいタイプの女性アスリートだった点だ。  WWEでの最初のポジションはハンター・ハースト・ヘルムスリー(トリプルH)の“女性ボディーガード”で、1997年2月から3月にかけてのハウスショーの試合結果を調べてみると、チャイナはトリプルHのセコンドとして毎日のようにトリプルH対ロッキー・メイビア(のちのザ・ロック)のシングルマッチに乱入していた。  トリプルHもロック様もチャイナも、この時点ではまだ“大化け”していない。トリプルHはワインカラーのロングタイツ、メイビアは水色のショートタイツと白のリングシューズを身につけ、ルーキーだったチャイナはまだハリウッド・スタイルの整形手術をほどこしていなかった。  身長は5フィート10インチ(約178センチ)、体重は180ポンド(約82キロ)が“公式データ”だったが、その後、身長は6フィート(約183センチ)、体重は200ポンド(約90キロ)に更新された。
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“世界の9番めの不思議”というニックネーム
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