「俺の夜 特別編」女子大生バニーガールとプレジデント気分で飲む!
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「俺の夜」を担当するようになってもう長い。数え切れないほどの女たちと出会ったが、彼女たちは元気でやっているだろうか。寒い日の夜は、「俺の夜」に掲載された美女たちの写真コレクションをスマホで眺めながら、ちびりちびりとグラスを傾けるのが記者の流儀である。
そんな大人の時間を楽しんでいた記者のスマホが鳴った。昨年の春から初夏にかけて入り浸っていた、新宿三丁目のガールズバー「エグゼ」のマネージャー氏からだ。
現に、入店して3か月の愛ちゃん(19・大学1年)は、これまで30歳が男性ストライクゾーンの高目いっぱいだったが、エグゼの客層に触れるうち、「40代もいいですよね」とコロッと宗旨替えしたそうな。
また、愛ちゃんとは同じ大学のフットサルサークルで知り合い、その紹介で1か月前エグゼに入店したさあやちゃん(19・大学1年)は、「優しくしてくれるお客さんばかりで安心です」と、すっかり油断している。悪い狼が狙いに行くなら、純真な羊と紳士な羊飼いばかりが集うこの牧場は、おそらく狙い目だろう。
そんな悪巧みをしている記者の真後ろにそっとついたマネージャー氏が、こう囁いた。
「当店で採用するのは、女子大生でなおかつ水商売経験のないコだけです。これは、オープン時から一貫していますが、今のメンバーは特にすごいですよ。全員、ガチで彼氏がいないんです! また、写真NGなんですが、ほかにも学習院の才女など“隠し玉”はいますから、ぜひご自分の目で確かめてほしいですね」
最初は囁きだったが、最後は高らかな勝利宣言だった。こんな「彼氏いない自慢」を聞かされたキャストたちの表情は、情けなさと恥ずかしさが入り混じった複雑なもの。特に、この日が入店初日のはるひちゃん(22・大学3年)は、両頬に手をあてて、火照りをさましている。意地悪を承知で、彼氏の話を聞いてみた。
「いま女子大に通っているせいもあるんですけど、高校生の時に振られて以来、ずっと彼氏はいないです。彼氏ができそうな状況になったことはあるんですけど、寸前でダメになっちゃいました。『オレ、処女じゃない女は女として見れないから』って言われて、『え? え? 私ダメなの?』って……」
思わず腕を伸ばして抱きしめてあげたい衝動に駆られる記者だったが、2人の間は、カウンターでしっかり遮られている。この安心の距離感があるからこそ、水商売ズレしていないオボコ娘たちが集まってくるのだろう。
しかも、そんなコたちが、店舗リニューアルにともなって決意のバニーガール姿を見せてくれるようになったのだから、トランプ氏には感謝してもしきれないというところだろうか。魅惑的なおみ足を網タイツで包み、キュートなうさ耳を装着してイタヅラっぽく微笑む、ねねちゃん(20・大学3年)も、2年半にわたって彼氏がいない。
「バニーの服を着ると、胸が小さいのがすぐわかってしまって恥ずかしいです。豆乳と牛乳を一生懸命飲んでいるので、あと2カップくらい大きくなるといいかな。年末年始は、一緒にいてくれる人がいないので東北の実家に引きこもってました。今年こそ素敵な男性と出会えたらいいなって思ってます」
ねねちゃんのような空き家ムスメたちの心中を察したのか、2月中の当店では、バレンタインデーフェアを開催。清楚な女子大生たちが腕によりをかけて手作りしたメッセージチョコを用意している。飲み屋で配られる義理チョコに、さんざん失望させられてきた遊び人諸兄も、今回ばかりは春の訪れを感じることだろう。
トランプ新大統領がお忍びで来日!?
「テポドンさん、お久しぶりです! アメリカでトランプさんが大統領に就任したのにあわせて、当店も『サラブレッド大統領カフェ』としてリニューアル営業します! バニーガールがいるし、高級シャンパンも飲み放題です!!」 マネージャー氏が何を言っているのかさっぱり飲み込めなかったが、ひとつだけわかったことがある。 これは、行くしかない。 記者の夜遊び魂がそうささやくのだ。 もともと「エグゼ」は、不思議な店だった。在籍しているキャストたちは、実に楚々とした雰囲気と上品な物腰の女子大生ばかり。ミニスカの腰回りを記者がじっと眺めていると、恥ずかしそうにクイクイと裾を引っ張って下げようとするモジモジ娘たちだ。なのに当店のマネージャー氏は、ハズレ馬券を持ってきたらチャージ(800円)を無料にするなどと、店の空気が荒れそうなフェアを平気で打つ。 「当店が営業している新宿駅南口界隈には、JRAのウインズ新宿がありますし、在籍している女性の中には乗馬が趣味のお嬢様もいるんです。そもそも、当店に在籍しているキャストたちはみんな、選び抜かれた女性たちという点で、サラブレッドなんですよ。プレジデントでいらっしゃる当店のお客様を、サラブレッドのお嬢様たちがアテンドする業態『サラブレッド大統領カフェ』は、日本初です!」 マネージャー氏は確信を持った表情で言うが、馬券を買う層と馬に乗る層との間には、けっして分かり合えない深い溝があるように思えてならない。しかし、実際のカウンターの様子は平和なもの。弁護士をはじめとする士業やビジネスパーソンの客が、仕立てのよいスーツのふところからハズレ馬券を取り出し、「負けちゃったよ~」とキャストたちの笑いを取るのは珍しい光景ではないらしい。- バニーたちの魅力に酔ってきたら、飲み放題の高級シャンパンでさらにブーストをかけるべし
- ヒールの高さは10センチを超え、履きなれない彼女たちにとって、足への負担は大きい。ちょっと目を離すと太ももとふくらはぎをモミモミし始めるので、すかさず眼福せよ!
- バニー衣装の醍醐味は、酒を注ごうと前かがみになった瞬間の胸にある。見逃し厳禁だ!
- あやのちゃん(21)。アニメ鑑賞が趣味で、映画『君の名は。』を3回見たうえ、舞台となった岐阜まで聖地巡礼したガチ娘
- ねね(20)。大人と少女のちょうど中間のような雰囲気をかもす小悪魔系だが、長期にわたって彼氏不在。狙い目か?
- みれい(20)。胸も身長もコンパクトなボディながら、「腰回りの細さを見て!」とニッチなアピール。年末はBIGBANGのライブで韓流に酔うそうだ
彼氏なしの女子大生と高級シャンパンを飲みまくれ!
ペルノ・リカール・ジャパンの協賛を得て、「歌舞伎町のホストクラブなら3万円」(マネージャー氏談)という高級シャンパンがなんと17時から飲み放題。酒代を気にせずに、彼氏のいない女子大生との恋バナを楽しめる場所、それがエグゼの真骨頂だ。 【ガールズダイニングバーEXE~エグゼ~】 住:東京都新宿区新宿3-34-3 電:03-6380-6238 営:17~24時 休:日曜日 料:飲み放題1時間3000円/延長料金15分800円+ドリンク1杯ごとのオーダー。キャストはほぼ全員現役の女子大生。豪華な内装とアットホームは雰囲気が居心地がよい。詳細はこちら⇒http://girlsbar-exe.com/s/ 取材・文/野中ツトム(清談社) テポドン(本誌) 撮影/渡辺秀之 提供/エグゼ【関連キーワードから記事を探す】
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