ハート・ファウンデーションはほんとうの仲間――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第257回(1997年編)
番組内容がややオトナ向けになったことで、TVインタビューのなかで使用される言語もそれまでよりも過激になった。“こんなのウソッぱちだ(牛のクソ)This is bullshit”“自業自得だtough shit”のシット(クソ)の部分、“どうしようもないサイテーのヤツno good son of a bitch”のサナバビッチのビッチには“ピー音”を挿入。
ファルーク、アーメッド・ジョンソン、NOD(ネイション・オブ・ドミネーション)らが登場する場面での“黒いケツblack ass”“墨の色charcoal color”といった表現は、単語そのものは放送コードそのもののには触れないものの、アフリカ系アメリカ人に対する明らかな差別的表現にあたるため、コメントそのものは聞こえるような、聞こえないような、微妙な音声処理がほどこされていた。
ブレットが右ヒザの負傷、ショーンが左ヒザの手術―リハビリのためそれぞれ欠場中で、ふたりのキーパーソンズはいずれも試合ができない状態のまま毎週、“ロウ”の連続ドラマだけを演じつづけた。
ビンス・マクマホンはショーンとストーンコールドを緊急合体させ、オーエン&デイビーボーイが保持するWWE世界タッグ王座に挑戦させるプランを練っていた――。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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