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特殊清掃員が明かす、“孤独死”現場に共通している3つの特徴

 年々増加傾向にある孤独死。一人暮らしの高齢者にとっては他人事ではない問題だが、特殊清掃員によれば、どうやら孤独死の現場には特徴があるらしい。
散らかった部屋の風景

※写真はイメージです。以下同

 都内を中心にさまざまな現場で特殊清掃を手がけるブルークリーン株式会社で働きながら、特殊清掃の実態を伝える登録者5万3000人以上のYouTubeチャンネル「特殊清掃チャンネル」を運営している鈴木亮太さんに、孤独死しがちな生活習慣と、孤独死を避けるための3つのコツについて話を聞いた。

孤独死を避けるコツ:①部屋を汚くしない

 年間7万人弱が孤独死をしていると推計される日本では、今後も孤独死の数は増えていくのではないかと言われている。鈴木さんによれば、孤独死を避けるために大事なことの1つ目は、部屋を汚くしないことだという。 「まず、孤独死現場の特徴として部屋が汚いということが挙げられます。何部屋もある家に住んでいる方は普段使っていない部屋から汚くしていく傾向があります。缶のゴミが散らかっていたり、途中まで飲んだペットボトルが散乱していたり、水回りがとにかく汚い場合が多いです。部屋が汚いと害虫も寄ってくるし、菌が外から入ってきて、体調を崩すリスクが高まります。なので、とにかく部屋を綺麗に保つことがいちばん重要です」

「今日はゴミを捨てたから掃除終わり!」くらいの気持ちで大丈夫

 部屋を綺麗に保つにはたった一つのことだけを意識すればいいと言う。 「1週間に一度、1か所だけ掃除することを心がけてください。今日は洗面所、今日は風呂場、今日は玄関といった感じで、いっぺんに全て綺麗にしようと思わないことです。基本的に月に一回大掃除とか絶対に無理なので、今日はゴミを捨てたから、また来週は違う場所を掃除しようといった感じで、気楽に続けることが大事です。限りなく低いハードルをクリアし続けていくイメージですね」  ついついゴミを溜め込んでしまったり、買った日用品を無造作に床に放置してしまったりすると、ホコリがどんどん溜まっていってしまう。 「このままだと部屋がゴミ屋敷になってしまうとわかっていても、やめられないのが人間なので、自分を少しだけ律してあげるのが重要だと思います。『今日はゴミを捨てたから掃除終わり!』くらいの気持ちで大丈夫です。部屋を綺麗にするミッションを自分で作ることを心がけるようにしてください」  実は鈴木氏ももともと部屋の掃除が苦手だった。しかし、週1回の自宅掃除だけで、いまでは部屋を綺麗に保てていると言う。 「一人で暮らしなので洗濯物も、つい家の端っこに積みがちでした。でも週1回の掃除のタイミングで、アパレルで働く人がTシャツを簡単にたたむYouTube動画を見て、真似してたたんでみたりするんです。やり始めるとどんどん楽しくなってきて、動画の通りにはかどるんです。そこからTシャツたたみにはまりましたね。気分が乗ってきたら、さらに掃除を続けるとかもやっています。それを僕はボーナスタイムと呼んでいます」  このやり方で、鈴木氏の部屋はそれなりに清潔に保たれている。
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孤独死を避けるコツ
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(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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