更新日:2017年05月25日 19:12
ライフ

謎のサービス“呪い代行業者”――その実態と呪いの真偽を探ってみた

呪鬼会に在籍する“プロ”の呪術師とは

 2017年5月現在、呪鬼会にはプロの呪術師が30人前後在籍しており、男女比は男性:女性=8:2と圧倒的に男性の方が多いという。呪術師たちのほとんどが50代を超えており、平均年齢は高めだ。  プロの呪術師たちは呪い代行をするにあたり、普段どのような修行を行っているのか。それについて担当者はこうコメントする。 「呪鬼会で呪術を行う呪術師たちは、滝行をすることで、“死ぬか生きるか”という苦境をあえて作り出し、煩悩を払拭。そして、普通の人が感じることが出来ない霊的なモノを感じ取り、呪術の効果を高める修行に励んでいます」  また、彼らが呪術師を志したきっかけについてうかがってみた。 「呪鬼会で呪い代行を行う呪術師たちは、幼い頃から霊的なモノが見える、感じるなど極めて霊感が強い者たちが多いです。彼らは自分の願望を叶えたいという理由から呪術師を志し、自身と同じように呪術の力を借りて願望を叶えたいと切望する方たちのために、修行で養った霊力を使役しているのです」  相談者の多くは、コミュニケーションが苦手であるが故に、自身の気持ちを伝えられず、悩みに悩んだ末に呪い代行に頼ることが多いという。 「自殺を考えている人から相談をいただくことも少なくありません。ですが、友達と話すような感覚で5分程度の会話をしただけで、呪術に頼ることなく、自殺を思いとどまり悩みを解決してしまうケースもかなり多いです。だから、そのような人たちが気軽に悩みを打ち明けられるような世の中が訪れればと私たちは考えております」  ――実際のところ、呪術の効果や真偽の判断は難しい部分もある。本人の気持ち次第と言ってはそれまでだ。とはいえ、いまの世の中ではそうもいかない現実もあるだろう。自分の悩みや気持ちを吐き出せずにいる人も多いことは事実だと言える。 <取材・文/相模玲司>
1
2
【日本呪術研究呪鬼会】
URL:http://www.urami.net/
電話:06-6963-6106
【関連キーワードから記事を探す】