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「今一番観るべきプロレス団体はZERO1」である3つの理由

プロレスを観たことがない、これから観たい、という人から、「どの団体を観たらいい?」と聞かれることがある。圧倒的シェアを誇る新日本プロレス、急速に勢いを増している全日本プロレス、華やかさ随一のドラゴンゲート……。オススメしたい団体はいくつもある。しかし私はこう言っている。「今一番観るべき団体は、間違いなくZERO1」だと。

◆理由1:後楽園ホールがガラガラ

真夏のイベント「火祭り」最終戦でもこの入り・・・・・・

 理由は3つある。まず1つ目は、「後楽園ホールの客入りが悪すぎる」ということだ。観客動員数は非公表だが、真夏の祭典「火祭り」や、「全席3000円」(通常、指定席5000円)といった特別な興行以外、半分も埋まっていない。感覚値で言うと、3割程度。南側一帯が見事にオレンジで、選手もマイクで「今日もオレンジですね」と言ってしまうくらい、オレンジの空席が目立ちまくっている。

 決して喜ばしいことではないのだが、「ヤバいものを見ている」感がすごく、事件マニアにとっては堪らない。ファンはそのヤバさを憂いつつもどこか面白がっている節があり、妙な一体感まで生まれている。これは実際に、会場に行かなければ味わえないこと。動画配信サービスが普及した今でも、「プロレスはやっぱり生で観てこそだよなあ」と再認識できるのだ。

◆理由2:三又又三へのブーイングがえげつない

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1387630

6.22後楽園三又氏

ブーイングを浴びる三又又三

5.21後楽園 大谷&三又

大谷晋二郎と抗争を繰り広げる

 プロレスのブーイングは普通、愛あるものである。「帰れー」「ブーブー」といった言葉の裏に、「期待してるぞ」というエールが込められている。しかし、ZERO1の三又又三へのブーイングは違う。「ぶっ殺すぞ」「絶対に許さない」――そこに一切の、期待も愛も感じられない。

 そもそも、なぜ三又又三がZERO1のリングに上がるようになったかと言うと、ZERO1の客入りがあまりにも悪いため、見かねた三又が「俺がGMになってZERO1を立て直す」と言って、勝手にリングに上がり始めたというわけだ。

 三又は果たして、いつの日かファンに受け入れられるのだろうか。今のところその気配はまるでなく、このままファンから忌み嫌われてフェイドアウトしそうな予感でいっぱいだ。しかし、その過程を目撃したいという気持ちが、フツフツと湧いてくる。やはり事件マニアとしては、見逃せない事態だ。

◆理由3:粒ぞろいの選手たち

 ZERO1の一番の凄さは、「素晴らしい選手が揃っているにも関わらず、なぜか客が入らない」というミステリアスさである。選手は本当に粒ぞろいなのだ。ECWで活躍した、世界の田中将斗。他団体でも引っ張りだこの佐藤耕平。今年に入ってからは、“ビル・ロビンソンの弟子”鈴木秀樹も本格参戦し、なぜこのメンツで客が入らないのか、不思議で仕方がない。プロレス団体の人気と、試合のクオリティーは必ずしも比例しないのだと、ZERO1を見ているとつくづく思う。

 次回、選手兼社長である大谷晋二郎インタビューでZERO1不人気の秘密に迫る。

<取材・文/尾崎ムギ子 撮影/今井裕治>

尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko

■プロレスリングZERO1 ドリームシリーズ 真夏の後楽園決戦!
https://www.z-1.co.jp/event/detail_20170831.html#id184
【開催日】8月31日(木)
【開場時間】17時45分
【開始時間】18時30分
【会場】後楽園ホール




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