プロ野球ファンの7割がクライマックスシリーズを「不要」と思っていた
今年、プロ野球セ・リーグは広島東洋カープが2年連続8度目の優勝を決め、1979、80年以来、2度目のリーグ連覇を果たした。パ・リーグも福岡ソフトバンクホークスが2年ぶり18度目のリーグ優勝を決め、両チームは日本シリーズをかけ、10月18日よりクライマックスシリーズを戦うことになる。
しかし、一部プロ野球ファンからは「クライマックスシリーズはいらいない」という意見が噴出しているのをご存知だろうか。
日刊SPA!のアンケート調査では、54.3%の人が「クライマックスシリーズは不要である」と答えており、「どちらかと言えば不要」と答えた人も合わせれば、約7割の人が不要と考えている結果となった。
【質問】プロ野球のクライマックスシリーズ、必要だと思いますか?
1:必要だと思う……18.1%
2:どちらかと言えば必要……13.1%
3:どちらかと言えば不要……14.6%
4:不要だと思う……54.3%
(日刊SPA!にて397人に調査)
では、なぜ約7割の人が不要と答えているのか。不要派の意見を紹介しよう。
「ペナントレースを制覇したチームが日本シリーズに出れない可能性があるのはおかしい」
「一年間を通じて一番強いチーム同士で、日本一を争うのが本来の日本一だと思う」
「ペナントレースでいくら大差をつけていても、運が悪ければ負けて日本シリーズに出れないのは理不尽だと思う」
「143試合より6試合を優先させるバカ具合」
「3位が結果的に優勝してしまう可能性があるのが変」
「ペナントレースの勝率が5割を切っていても、日本シリーズにいける可能性があるのは、どうかと思う。やるとしても3位までではなく、1位と2位の直接対決程度でよいのではないか」
「リーグ優勝がリーグの代表だと思うから。CSは単なる金儲けだろ」
このように、年間143試合を戦ったにもかかわらず、クライマックスシリーズの6試合で優勝が決まってしまうことに異を唱える人が多いようだ。
だが、中には「基本的には反対だが、実際にはクライマックスシリーズを楽しんでいる自分がいるし、盛り上がっていると思う。反対だけど楽しんでいるギャップをどう説明したらいいかわからない」と複雑な葛藤を抱える人も少なくなかった。
このクライマックスシリーズ、もともとは2004年にパ・リーグが始めたことにルーツを持ち、2007年シーズンからはセ・リーグでも導入され、以来10年間続いてきた。
クライマックスシリーズのシステムは米メジャーリーグで興行的に成功を収めており、消化試合がなくなることや、最後までペナントレースが盛り上がるという理由で今まで継続されていると言われている。
54.3%がクライマックス・シリーズはいらない派
不要派の主張「143試合より6試合を優先させるバカ具合」
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