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紅白初出場エレカシ宮本が語る万感の思い――全国に届ける魂の叫び

「第68回紅白歌合戦」のリハーサルが、29日に東京・渋谷のNHKホールでスタートした。今回は全47組(特別枠含む)中、実に10組が初出場となるが、その中でも最長のキャリアを持つのが、今年デビュー30周年を迎えたエレファントカシマシだ。

 この日20時過ぎに登場したエレファントカシマシは、ステージに上がるとまずはメンバー全員が場内のスタッフに向け深々と一礼。ホールを見渡しながら噛みしめるようにリハーサルに入り、ボーカルの宮本浩次を中心に入念な音合わせを行った。様々な舞台を経験してきた彼らにとっても、やはり紅白は特別のようだ。リハ後、宮本がその率直な思いを語ってくれた。

「今日リハをやらせていただいて、改めてすごい舞台に来たんだということを実感しました。明後日はこのホールがたくさんの人で埋まって、さらにテレビの向こうではもっと多くの方々がご覧になると思うと、本当に沸々と盛り上がってくるというか、大きな喜びを感じています」

 歌うのは97年発売の名曲『今宵の月のように』だ。

「我々の代表曲であり、一番のヒット曲でもあります。“くだらねえと呟いて……でもきっといつの日か輝くだろう”という、強くストレートなメッセージを込めた曲なので、この場所でそれを歌えるのが本当に嬉しいです。最高の歌が歌えるように、あと2日間ですが万全の体調で臨みたいと思います」

 本番を前に「緊張するよりもワクワクする気持ちの方が大きい」と、少年のように目を輝かせながら語る宮本。早くも大晦日を待ち切れない様子だ。

「今から気持ちが昂り過ぎないように直前まではなるべく平常心でいて、本番で全てを出し切りたいと思います。メンバーみんなでここまで地道にやって来たので、仲間を信じてやるだけです」

 デビュー30年目にして初の大舞台に立つエレファントカシマシ。積み重ねてきた全身全霊の音がホールにこだまする。

<取材・文/福田悠 撮影/林絋輝 八木康晴(本誌)>




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