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日大アメフト問題について同大学の「危機管理学部」はどう答える?

日本大学危機管理学部HPより

 2018年5月6日に行われたアメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の第51回定期戦。この試合において、日大の選手が仕掛けた悪質なタックルにより選手が負傷した事件が、大きなニュースになっている。

 22日には日大アメフト部の加害選手である宮川選手は実名を公表し、己の顔を晒して「真実を明らかにすることが謝罪となる」と、記者会見に臨んだ。

 “やる気がない闘志がない” とレギュラーを外され、「(内田正人)監督から相手のクオーターバックを1プレー目で潰すなら試合に出してやると言われた。その間、練習からも外されていた」と、当時の状況を説明。事件について、「たとえ監督やコーチの指示があったにせよ、(悪質タックルを)やってしまったのは自分」「断れない自分の弱さがあった」「今後、アメフトをやるつもりはない」と語った。

 そんな中で問われているのが大学の責任だ。

 内田氏は監督を辞任したものの、被害者や関学に対する誠意のある対応、積極的な真相究明に対する姿勢を日大側が見せているとは言い難いのが現状で、日大のTwitter・Facebookは批判コメントが相次ぎ炎上状態が続いているようだ。

日本大学危機管理学部は、この危機をどう見るか!?


 現代は大学に限らず、企業など様々な組織に炎上リスクが潜んでいる。不祥事発覚などでの初期対応や、炎上した場合のリスクマネジメントが非常に重要視されている時代のように思われる。

 しかし、奇しくも日大には、そんな時代にぴったりの学部があった。その名も危機管理学部。

 同学部のHP(https://www.nihon-u.ac.jp/risk_management/)のカリキュラム・ポリシーには、「自ら学び、考え、道をひらく能力と、リーガルマインドに裏打ちされた多角的かつ理論的で着実なリスクリテラシーを開発する」「多様な現代社会の危機に際して、制度と組織を有効にマネジメントし、問題解決のために主体性と協調性をもって行動できる人材を養成する」とある。

 今こそ、危機管理学部の出番だ。

 日大とアメフト部はどうしていくべきだったのか、今後、この事態を収拾するための最良の手として、どのようなものが求められるのか、ぜひ聞いてみたい。

危機が訪れた際の対処法について問い合わせをしてみたが…

 日大は広報課や学生課など他の課も含めて、電話が通じず取り付く島もない状態(23日現在)。だが、SPA!編集部では日大の広報課にいくつかの質問事項と、実際にコメントしてくれそうな(リスクマネジメントを専門とするような)教員に繋いで頂けないか、といった旨のメールを日大の広報課に送った。

自動返信が返ってきて以来、連絡はなし。大学当局に電話をしてもつながらない状態が続いている

 SPA!編集部の質問項目は、「大学側の初期対応はどうするべきだったか」内田正人監督の辞任会見について改善すべき点」といったものだが、残念ながら期日までに回答はなかった。

 混迷の時代、リスクが大きく広がる前に迅速に対応することが組織には求められているが、日大アメフト部は今後どのようにしてこの危機を乗り越えていくのか。その動向に注目していきたい。<取材・文/日刊SPA!取材班>




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