恋愛・結婚

底辺キャバ嬢×オヤジ客対談「なぜアジアで働くことに?」<コラムニスト木村和久>

何をしていいかわからなくて、とりあえず海外キャバ嬢に

キムラ:8か月の放浪を経て、その体験を本にしたことは偉いんだけど、なんでそういうことになったの? カワノ:もともと、ダメダメなキャバ嬢をやってて、新宿をメインに10年以上働いていて、このままじゃ本当にダメになってしまうと思って。何かやろうにも、何をしていいか分からなくて、丁度、香港に新しい店を作るから、手伝ってと言われて。そこからですか。東南アジア放浪のキャバ嬢癖がついたのは。 キムラ:このままじゃダメだって、「エヴァンゲリオン」のシンジ君みたいだね。30歳過ぎて中二病というのも、面白いんだけど。結局、その放浪病は治ったの? カワノ:う~んどうかな。今も放浪しているといったら、そうかも知れないんですけど。 キムラ:ちなみに今は何をしているの? カワノ:尼崎でスナックやってます。 キムラ:そうなの? スナックは今はやりじゃん。玉袋筋太郎を呼んで、店を紹介してもらいなよ。でさ、なんで関西に住んでるの? カワノ:実家があるからですよ。放浪して日本に帰って来て、行くところがなくなったんです。親が関西に引っ越していて、じゃ関西にひとまず住もうかって。 キムラ:いいねえ。未だ旅行中なんだ。映画「ティファニーで朝食を」はオードリー・ヘップバーン主演だけど、彼女が演じたホリー・ゴライトリーは「旅行中」という名刺を持ち歩いていたんだ。 カワノ:カッコいいですね。 キムラ:旅行中は英語でいうと「トラベリング」。そうなると宇多田ヒカルの歌に相通ずるものが出てくる。あなたも心の中では「トラベリング」状態なわけだ。これは女性がやるからカッコいいんだよ。男がやると「職業旅人」って、ルー大柴のギャグになってしまうんだな。 カワノ:そうかあ、でも、ほんとはちゃんと生活したいんですよ。
次のページ right-delta
素人が本を出せた理由
1
2
3
50歳からのかろやか人生

体は枯れても頭の中は未だ現役気分、コラムニスト木村和久が贈る そんなバブル世代(50~60歳)へ向けた老後生活の道しるべ


底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる

やる気ゼロ、貯金ゼロ、計画性ゼロ。ポンコツキャバ嬢による、タイ、香港、シンガポール、カンボジア、ベトナムの「日本人向けキャバクラ」潜入就職&アジア夜遊び放浪記。

おすすめ記事