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杉浦透デビュー9年目の壁「存在としてワンステップ上にいけない」――小橋建太の青春おすそわけ#25<杉浦透 vol.2>

 小橋建太が不定期で開催している興行「Fortune Dream」。様々な団体から、寄りすぐりの選手たちが一堂に会し、団体の枠を超えて激闘を繰り広げる。

小橋建太×杉浦透

左より小橋建太、杉浦透

 5回目となる今年、期待の選手が出場することになった。FREEDOMS所属、杉浦透――。デスマッチ団体・FREEDOMSにおいてストロング路線を貫き、マンモス佐々木とのタッグで、KING of FREEDOMS WORLD TAG王座を過去最多の11回防衛。しかし本人曰く、“デビュー9年目の壁”にぶち当たっている。

 そんな杉浦を、小橋はメインイベンターに選んだ。そのワケとは? 小橋、杉浦、それぞれの覚悟とは――?

――杉浦選手の試合からは、不思議と「もがき」を感じるんですよ。

杉浦透(以下、杉浦):存在としてワンステップ上にいけないというのが、悩みとしてありまして。先輩からも、「若手感が抜けない」と言われますし。その辺りをどうしたらいいのか、もがいています。

小橋建太(以下、小橋):結局、リングで熱いファイトをすることでしか、周りは認めてくれないんだよね。俺なんか、世界タッグのチャンピオンになったって、いつも負けているイメージだった。イメージを変えるには、リングで結果を出すしかない。若手感というのは、一つ一つ積み重ねていけば、いつかなくなると思う。いま、若手と呼ばれていることに喜びを感じたほうがいい。いまの時代は二度と帰ってこないから。いまを必死に生きないと、いいベテランにはなれないよ。

杉浦:FREEDOMSの先輩とは、年齢もキャリアも離れているので、やっぱり上の人から見たときに、若手と思われてしまうというのもあると思います。

小橋:若手にしかできない試合をすればいい。俺は実績があったわけでもないけど、自分にしかできないプロレスが絶対あるはずだと思って追求してきた。それでこういうスタイルにもなったし。もちろん、スタイルを批判する人もいた。自分自身が正しいと思っていたわけでもない。プロレスにはいろんなスタイルがあって、どれが正解かは分からない。ただ、自分が信じた道を突き詰めていった。杉浦選手にも、そうしてほしいと思う。

杉浦:小橋さんの一言一言が、身に染みます。自分が信じた道を突き進んで、いまを必死に生きる。座右の銘になりました。

小橋:こういうタイプは面白いかもしれない。一つ経験すると、化ける可能性がある。今回の試合が評価されれば、FDとしてもまたいろんなことが見えてくるのかなと思う。期待のほうが大きいんだけど、不安もやっぱりある。どんな試合でも、どんな会場であっても、メインによって一つの大会は締まる。そういう思いがあるから。

――小橋さんにとっても、杉浦選手たちの試合をメインにすることは賭けですか?

小橋:賭けとは違うよ。それこそがFDのやりたかったことの一つだから。他の大会だったら、この試合をメインには持ってこないと思う。そういう試合をメインに持ってきて、俺自身も楽しみたい。セミの6人タッグ(※潮崎豪&火野裕士&ゼウス vs 齋藤彰俊&中嶋勝彦&佐藤耕平)は面白くなると思うよ。でもこの試合をメインにしたのは、若い4選手の自覚に訴えたかったんだよね。

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王者としての自覚はある?

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■小橋建太完全プロデュース興行第5弾 『FortuneDream5』
http://www.fortune-kk.com
【開催日】2018年6月11日(月)
【開場時間】17時30分
【開始時間】18時30分
【会場】東京・後楽園ホール

■高山善廣選手応援「TAKAYAMANIA」の募金は小橋建太・FortuneKKでも受け付けております。
500円から募金を受け付けております。皆様からお寄せいただいたお気持ちは小橋建太が責任を持って全額高山選手にお渡しいたします。
https://tsuku2.jp/ec/viewDetail.php?itemCd=06950341210790




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