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FREEDOMS・杉浦透の挑戦。「Fortune Dream 5」メインイベンターに大抜擢――小橋建太の青春おすそわけ#24<杉浦透 vol.1>

 小橋建太が不定期で開催している興行「Fortune Dream」。様々な団体から、寄りすぐりの選手たちが一堂に会し、団体の枠を超えて激闘を繰り広げる。

 5回目となる今年、期待の選手が出場することになった。FREEDOMS所属、杉浦透――。デスマッチ団体・FREEDOMSにおいてストロング路線を貫き、マンモス佐々木とのタッグで、KING of FREEDOMS WORLD TAG王座を過去最多の11回防衛。しかし本人曰く、“デビュー9年目の壁”にぶち当たっている。

 そんな杉浦を、小橋はメインイベンターに選んだ。そのワケとは? 小橋、杉浦、それぞれの覚悟とは――?

――Fortune Dream (以下、FD)5のオファーを受けて、いかがですか?

杉浦透(以下、杉浦):本当にびっくりしました。第1回からすごいメンバーが集まっている大会の中に、自分も入れていただいて。プレッシャーもあるんですけど、どれだけ自分を出して、FREEDOMSという団体をアピールできるか、勝負だと思っています。

小橋建太(以下、小橋):団体よりもまず、杉浦透という選手をどこまでアピールできるか。杉浦選手を知らないファンの方たちに、どう届けることができるかというのがまず大切だと思う。

杉浦:他の選手にはないものを出したいです。みんなそれぞれ、自分のセールスポイントがあると思うんですよ。僕は学生の頃、ずっとバスケットボールをやっていて、ジャンプ力に自信があるんです。自分が得意とするものを生かした闘いをして、その中で勝利に繋げて、自分をアピールしていきたいです。

小橋:ガタイがいいのに飛ぶことを得意としているのも、面白いなと思ったところの一つ。体型的に、ノータッチ・トペとかをやるイメージないもんね。俺も昔、トップロープに乗って、ボディアタックをやったりしていたから。

杉浦:知っていただけているということが、本当に光栄です。ありがとうございます!

小橋:FDの会場には、杉浦選手を知らない人がたくさん来る。ファンのみんなに名前を覚えてもらうだけでも、進歩になると思うよ。俺も若い頃、自分のことを知っている人なんて、だれもいなかった。でも若手なりに、名前を覚えてもらおう、一人でもファンになってもらおう、という思いでやっていた。杉浦選手にも、自分のファンを作って帰ってほしなと思う。FDのコンセプトが、まさにそういうことなんだよ。自分のファンを作って、自分の団体に興味を持ってもらう。それがプロレスをもっと広げていく手段でもあるから。

――「杉浦透&野村卓矢(大日本プロレス)vs 清宮海斗(NOAH)vs 吉田綾斗(KAIENTAI DOJO)」というカードです。他の選手について、いかがですか?

杉浦:3人とも自分より年下で、キャリアも僕のほうが全然長いんですよ。でも彼らはグッと台頭してきて、業界でも「あいつらはすごい」と言われています。正直、嫉妬しているんです。普通だったら、「下の奴らなんか知らねーよ」って思うかもしれないですけど、僕は悔しいです。年齢とかキャリアとか関係なく、負けたくないです。

小橋:ジェラシーは選手を大きくする。悔しいと思う気持ちがいい方向にいけば、その選手は大きくなっていく。年下の人間に「嫉妬している」と素直に言えるのは、いいと思うよ。彼らはそれだけジェラシーを持てる存在でもあるし、それはそれで認めて、勝負をしようという思いが、いまの言葉からは感じられる。

杉浦:思ったことはすぐ口にしちゃうタイプなんです(笑)。

小橋:杉浦選手がキャリア9年、他の選手が2、3年。その4人で、どういった試合になるのか。不安な部分もあるんだけど、自分が昔、一つ一つのチャンスを物にして上に上がっていったように、この試合でみんなにチャンスを掴んでほしい。そういう思いで、この試合はメインイベントでやってもらう。

杉浦:……!?

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メインイベントであることを初めて知る

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