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大学は学生のYouTube活動にどう向き合うべきなのか? 中大生YouTuber炎上騒動で考える

ステハゲチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=2NBKI4DkxnQ)より

 小学生のなりたい職業に挙げられることもあるYouTuber。再生数ほしさに引き起こされる炎上事件も一部ではあるが、人気が出れば好きなことで大金を稼げる可能性もあり、いまや現役の大学生がYouTuberとして活躍する人も少なくない。  そんな中、今年5月、(自称)“ミスター中央大学”として活躍していたYouTuber・ステハゲが、中央大学当局から動画での言動が問題視され、結果として謝罪動画を投稿一部の動画を削除・修正するという事件が起きた。  奇しくも日大が悪質タックル問題で揺れていた裏で、ひっそり炎上していたステハゲ氏と中央大学。  いったい、炎上YouTuber大学生と大学当局とのあいだに何があったのか。

「将来、働かずお金を稼ぐ方法をずっと考えていた」

ステハゲ氏は大東文化大学中退、イギリスのLiverpool John Moores University中退を経て中央大学に入学した

 ステハゲ氏は’95年6月生まれの現在22歳。高校卒業後、現役で大東文化大学スポーツ科学科に入学するも、「ハンドスプリングができず、テストで恥をかくのが嫌だった」との理由から3か月で中退。  それから約1年間の半ニート生活を経て、翌年9月英国の大学に進学するもたった1日でまたも中退。そこから実質3か月ほどの受験勉強で見事、中央大学に合格した。 「動画投稿は中1の時に始めました。ニコニコ動画にMAD動画を友達同士でアップして楽しんでいましたね。YouTuberを始めたのは、大学生活が暇だったのと、‘16年当時すでに職業として浸透していたので、自分でもやってみようと思ったのがきっかけです。ただ、半年活動しても全然再生数が稼げませんでした。才能がないと思い、昨年4月に一度離れました」  その間も、将来働かずカネを稼ぐ方法を考え続けてきたステハゲ氏。投資や転売も挑戦したが、どれも続かなかった。結果、やはり自分には動画しかないと思い、再度挑戦することを決めた。また、単位も取り終わり、残りの大学生活が暇だったことも大きいという。  そこで彼が今年1月から始めたのが現在の“ぼっち系YouTuber”というスタイルでの動画投稿だ。 「当時、まだまだ未開拓のジャンルで数は少なかったのですが、勉強対象としてぼっち系動画は色々観ましたね。一通りチェックした結果、これなら俺でもそれなりにいけるんじゃないかと自信はありました」  ステハゲ氏が動画の投稿を始めると、着々とチャンネル登録者数が上昇。「陰キャラぼっちが激混みの学食行くとこうなる」の動画は現在30万再生、学内で中大OBナオト・インティライミ「今のキミを忘れない」を大声で歌い上げる動画は、Twitter中央大学公式アカウントから「いいね!」をもらうなど、2回目のYouTuberへの挑戦は徐々に軌道に乗り始めた。
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大学との敵対が鮮明化し炎上騒動に……
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