大学は学生のYouTube活動にどう向き合うべきなのか? 中大生YouTuber炎上騒動で考える
大学との敵対が鮮明化し炎上騒動に……

さらに5月中旬、同じ番号からの着信が親の携帯にも入るようになり、ついに彼は事務室に電話をかけ、そのやりとりを撮影した動画を投稿してしまう。すでにこの動画は削除されているが、本人確認を口実に「事務室で直接話したいことがある」という職員と、「僕が本人なのでいま電話で説明してください」という彼の、10分弱に渡る押し問答の様子は、削除時で20万再生を記録した。 結局、この動画内で大学の非公表の番号を晒してしまったことなどが直接の原因となり、所属学部から“注意書”を受け取った彼は謝罪動画を投稿。一部の動画を削除・修正したことを報告し、一定の非を認めた上で自らの言い分を主張した。
日刊SPA!取材班が調査したところ、他大では学生YouTuberに対し、これほど厳しい対応は見られない。また、確かに彼の動画は自虐ネタ(中大をイジるもの)など、過激とも取れる内容もあるが、基本的には愛校心の感じられるものが多く見受けられ、大学公式アカウントからブロックされた際の嘆きぶりからも、それは伺える。 「ガイドラインに書かれていたのは、“中大生を名乗ってSNSで過激な発言をするのはやめて”とかありきたりなこと。特に違反している意識もなかったので、純粋に悲しかったですね。動画配信の文化や炎上する/しないの一線は、大学より僕の方がわかっていたつもりなんですが…」
炎上や危機管理に詳しい専門家はどうみる?


1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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