女性1500人と交わっても…アラフォーナンパ師の「満たされない人生」
たしかに性には興味しんしんな時期ではあるけれど……高校、大学時代といえば、何者かになろうとして焦り、もがくことも多いのではないだろうか。
社会的な自己を形成していく時期といってもいい。
「そういうのはホントなかったよ。したいこととか、なりたいものとか何もなかった。とにかくエッチがしたかった。とりあえず100人斬りを目標にして、そこ目指したんだよね。
バイト、サークル、合コン、出会い系……いろいろ試したけど、1人、2人はやれても100人はなかなか遠くてさ。たとえばバイト先の子とやれても、その関係はすぐには切れないじゃない? でもおれはすぐ切って次いきたい」
ビールと軟骨の唐揚げを少しずつ口に運びながら、セル君はどこまでも淡々と話していく。
「ナンパに踏み切ったきっかけは、風俗だね。大学4年のときに、西川口のソープで性病移されたんだよ。それが全くタイプじゃない子でしかも対応悪くて。ナンパしよう、ナンパしかないって思ったよ」
風俗店で納得がいかなかったからナンパに走る。このあたりも一般的には理解しづらい感覚かもしれない。
だがセル君にとっては、その頃の人生の目的は100人の女性と交わること。
風俗店で性病を移されてモタモタしている暇はなかったのだ。
「でもなかなか結果はでなかったよ。たとえば就活ナンパとか。あれ簡単なんだよ。説明会に参加して、そのなかで一番かわいい子を見つけるの。
それで、説明会が終わってその子が席を立つタイミングで一緒に立って話しかける。どうでした? どっか内定決まりました? とか。10人くらいと遊びにいったよ。でも最後までしたのは1、2人かな」
多くの就活生にとっては人生の岐路ともいえる説明会が、セル君にとっては女性の見本市にしか見えなかった。
「ゲット数が大きく跳ね上がったのは、25、26歳のとき。ナンパ師のオフ会に行ったんだよね。そこで他のナンパ師と出会って、話をして。一気に世界が広がった。
まず、ひとと何かを共有してるって感じたの初めてで。部活みたいな感覚かな。同じ目標に向かって頑張ってる仲間がいるっていう。あと、ナンパのやり方っておれが思ってるよりだいぶ自由なんだなって気がついた。
たとえば、おれは会ったその日にエッチするのはダメだと思ってたの。でもそれも全然アリなんだなって」
それまでのナンパは、知らず知らずルールを自分で作って、それに縛られながらやっていたのだとセル君は気がついた。
ナンパはもっと自由なもので、ルールなんてどこにもないんだと。
生まれて初めて、心の通い合う友達ができたことも大きかった。初めて人生が楽しいと思えた。
ちなみに会ったその日にエッチをすることを、ナンパ用語では「即」という。その日に連絡先を聞いて後日エッチすることは「準即」、またその次に会ったときにエッチすることは「準々即」。
風俗で性病を移されて、またナンパに

ナンパ師のオフ会で変わったナンパ観
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