更新日:2021年11月01日 08:39
恋愛・結婚

熊本の女子高生が、歌舞伎町の「のぞき部屋」で裸になるまで

 新宿歌舞伎町。眠らない街・東京を象徴するこの場所で、ひときわ目立つ看板。それが旧コマ劇跡に建てられたTOHOシネマズのちょうど真向かいにある“のぞき部屋”である。  その看板、歌舞伎町を訪れたことのある人ならば、一度は目にしたことがあるのではないだろうか。

歌舞伎町を訪れたことのある人なら見覚えがあるはず

 その店がどんな空間であるかはネーミングからして、説明不要だろう。  本記事が焦点を当てるのは、この店のサービスではなく、のぞかれる者、すなわちキャストの女性である。  歌舞伎町の酔客たちが“勢い”で入るであろうこの店で、自らの裸体をのぞかせている女性とは、一体どんな人物なのか。老舗のぞき部屋『マドンナ』に在籍する現役風俗嬢みすずさんに彼女が都会のど真ん中で“覗かれる者”になった経緯を聞いた。

16歳で売春を始めた

――のぞき部屋『マドンナ』に在籍されてどれぐらいですか? みすず:一年ちょっとです。 ――のぞき部屋で働き始めたきっかけは? みすず:結婚してる時に元旦那が昔、そういうお店に行ったことがあるって話してたことをふと思い出して、面白そうだなぁって。結局、すぐにバレて離婚しちゃったんですけどね。

みすずさん

======================= 『マドンナ』で働くまでに様々なタイプの風俗店で働いてきたというみすずさん。16歳で売春を始めたことが、のちに風俗店に勤めるようになる原体験だった。若くして性産業と関わり続けた彼女の半生を振り返っていこう。 ======================= ――どんな幼少時代でしたか? みすず:私、めちゃくちゃ体罰受けて育ったんです。けど、それは全部、自分のせいだと思ってます。だって、悪いことをしたから叩かれたり、怒られたりするんですよ。でも、親子って縁を切ったりしないじゃないですか。もうおまえとは会いたくないなんて、親は言わない。男は言うけど。だから、私はパパみたいな人がほしいって今でも思ってます。 ――厳しい家庭だったんですね。16歳で売春を始めたんですね みすず:当時、親が厳しかったからバイトもさせてもらえなくて、一か月のお小遣いは2000円。悪い友達がいて、彼女におっさんといっしょに飯食ってヤるだけでお金がもらえる出会い系サイトを教えてもらったんです。当時は規制なんかあってないようなもの。ちょっと募集をかければいくらでも連絡がきたんですよ。今考えたら、安く売ってたな。 ――いくらぐらい? みすず:高校生の時で1万5000円です。3万で売れたのに……。でも私、最初のお客さんに売春で稼いだお金、全額貢いじゃったんですよね。そのお客さんとは出身の中学校の前で待ち合わせをして、夜、中学校の駐輪場で立ちバックしました。プレイが終わって、じゃあお金くださいって言ったら、ないと言われて、また会って。なし崩し的にまたSEXさせられて、お金は?って聞いたら『っていうか、もう俺たち付き合ってない?』って言われたんです。当時、まだ16歳だったし、そうなのかな?みたいな。そんな感じで曖昧な関係を続けているうちに彼から事業を始めたいと言われてお金を援助しました。 =======================  いま思えば「ただの田舎のヤンキーだった」というそのお客さんに、みすずさんは夢中になっていた。その時点ですでに30万は稼いでたというが、それをすべて彼に貢いだのだ。  その後、別の男性から「俺のペットになったら毎月3万あげるから、売春なんてもうやめなさい」と言われ、今度はその男性と大学を辞めるまでの3年間付き合うことに。だが、売春はやめられなかった。彼女は18歳になってから風俗店で働くようになる。 =======================
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ハプバーで出会った僧侶の家に転がり込む
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