“心の勃起度”を競うシュールなイベント、優勝作品は女装癖&露出マニアの中年男優の生き様
2月25日土曜日の深夜、名古屋・Transit Studio Luggageにて『劇場版テレクラキャノンボール2013』(以下テレキャノ)上映会&勃-1グランプリが開催された。同日夕方シネマスコーレにて、テレキャノの監督も務めるカンパニー松尾氏がアイドルグループBiSの再始動に迫った最新作『劇場版BiS誕生の詩』、彼女たちの公式ライバルとして結成されたSiSの一部始終を追いかけた『WHO KiLLED IDOL?SiS消滅の詩』(エリザベス宮地監督)の上映会が行われていたこともあって、この日の名古屋エロサブカルシーンは大盛り上がり。朝まで濃厚な一夜となった。
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2014年に劇場版が公開されると同時に一躍話題になったアダルトビデオ作品として、“テレキャノ”の名を耳にしたことがある人も少なくないだろう。ストーリーはRUNステージとSEXステージの二部構成のもと、AV監督同士が合計獲得ポイントを競い合う形で展開されていく。優勝者にはマスコットガールとSEXをする権利が与えられるとあって、己の監督としての意地とプライド、男の性をかけた真剣勝負ドキュメンタリー映画である。
そして勃-1グランプリは阿佐ヶ谷・ロフトAなどを中心に、様々な得意分野と性癖を持つAV監督たちが5分間の映像作品を持ち寄って、トークショー形式で上映。観客は「心の勃起」を基準に採点し、得点の一番高かった優勝者のみギャラ総取りのガチンコ勝負が話題となって今、大注目のイベントだ。
勃-1からはシネマジック・雷神監督とHMJM・梁井一監督、女装シンガーソングライターとしての一面を持つ犬神涼監督、そして主催者・井戸隆明監督の4名が登壇。SMや女装子モノを始めとしたマニアックで、目紛しいほどバラエティーに富んだ作品たちが次々と上映された。
なかでも当大会第一回目から撮り下ろしで、女装癖がありながら露出マニアでもある、中年AV男優を追いかけ続けた梁井監督のドキュメンタリー3部作は圧巻。普段はルール上、一大会につき監督ごとに一作品の上映が決められているため、今回初めて通して見ることになったのだが、確かに心にグッとくるものを感じた。そして、この感覚こそがまさに勃-1の審査基準でもある「心の勃起」なのだろう。
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