松井珠理奈への思いも…恒例の美浜海遊祭でみせたSKE48の今
続いてのシングルで10年を振り返るコーナーは、最新シングルの「いきなりパンチライン」から始まった。ステージ前面から火炎が噴き上がる演出で、須田亜香里、古畑奈和、惣田紗莉渚らが繰り広げる扇情的なダンスはさらに引き立った。その後、「強き者よ」「片思いFinally」「チョコの奴隷」「コケティッシュ渋滞中」「12月のカンガルー」「前のめり」「パレオはエメラルド」と続いた。
「去年が26曲だったので今年、初めて私も26曲分のセットリストを作って(SKE48を運営する)AKSと打ち合わせをした。10周年の歴史と魅力を伝えることを狙い、担当マネージャーの尽力で曲数も過去最大の35曲に増え、これまでSKE48が上演してきた劇場公演から1曲ずつ入れられた。1曲当たりの出演人数が少ないことからユニット曲はこれまで採用してこなかったが、それも今回は実現した。シングルメドレーはNHK紅白出場曲、初めてセンターが交代した曲など、『節目』となった曲を選んだ。その結果、メンバー、事務所、スタッフの負担はこれまで以上に大きかったと思うが、皆さんの協力で乗り切れた。心から感謝したい」(前出の稲吉プロデューサー)
8曲のシングルメドレー後のMCは高柳明音が仕切った。今回、MCを含むパフォーマンス全般で2期生、3期生、そしてAKB48世界選抜総選挙で13人がランクインして、他のすべてのチームを圧倒する41万832票を獲得したKⅡの存在感が際立っていた。そんな中、高柳から感想を求められたチームEの菅原茉椰は「シングルメドレーなどで披露する曲って(オリジナル歌唱メンバーは)先輩方や辞めていった方のほうが多い曲じゃないですか。これからのSKEが盛り上がる曲は菅原率いる皆さんでさらに大ヒットソングを出せたらいいと思います」と若い世代を代表する頼もしい抱負を述べて喝采を浴びていた。
本編は「奇跡の流星群」を全員で歌って締めくくられた。アンコールで黄色い美浜ライブのTシャツに着替えたメンバーたちが「SKEフェスティバル」「I love AICHI」を続けて歌い終えたところで、東海ラジオ「ドラヂカラ!!」生放送出演を終えた日高優月が合流。最後の曲となる「僕は知っている」を一緒に歌唱した。
最後の挨拶を終えてメンバーらはステージを後にしたが、2期生、3期生と大場美奈(AKB48・9期生)の「古株」メンバー6人が残った。斉藤真木子が「1期生のいない美浜海遊祭は初めて」であることを涙混じりに語りだした。「(松井珠理奈を)ずっとずっと待っていたいと思うので、皆さんも一緒に待ってくださると嬉しいです」とファンに呼びかけた。須田亜香里はファンがペンライトの色を松井のカラー(オレンジ×緑)に変えていることに気付いたと述べ、高柳明音はこの日、「僕は知っている」の歌詞の「僕らは待っている」の部分などを松井に向けたものとして感じながら歌ったことを吐露した。6人が去る中、会場からは熱い珠理奈コールが沸き起こっていた。
取材・文・撮影/竹内一晴 写真提供/東海テレビ
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