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素顔でピース…樋田容疑者の逃走劇にア然。平成の“大胆すぎる逃走犯”列伝

平尾龍磨被告は泳いで逃走

 2018年4月に愛媛県今治市の刑務所から脱獄し逃走した平尾龍磨受刑者。約3週間にも及んだ逃走生活は、広島県内での逮捕を持って幕を落とされた。話題になったのは逮捕後に明かされたその逃走方法。同受刑者は、広島県尾道市にある水道を泳いで渡ったという、大胆すぎる逃走法を供述したのである。距離的に泳げなくもないとの報道もされていたが、海を泳ぐという野性味溢れる逃走方法、そのバイタリティを他の場所で発揮してほしかったものである。

オウムの逮捕劇に日本中が注目した

平田信(まこと)受刑者

平田信受刑者

 オウム真理教のメンバーで、特別指名手配被疑者に指定されていた平田信(まこと)受刑者、高橋克也受刑者、菊地直子元信者。長年に及ぶ逃走生活で、誰もがもう捕まらないのではないかと思っていた矢先の2011年の大晦日に、平田受刑者が出頭。これを皮切りに大きく進展をみせることとなる。翌2012年6月3日には、警視庁による情報提供をきっかけに菊地元信者が逮捕。6月15日には高橋受刑者が芋づる式に逮捕された。
パトカー

写真はイメージです

 長年に及ぶ逃走から、海外逃亡なども噂されていた3人。  しかし、平田受刑者は元信者の女性との同棲、菊地元信者も派遣業などで収入を得ながら、一般男性と同棲。高橋受刑者はサラリーマンとして働き、逮捕直前まで川崎市市内の会社の寮で生活していた。  これまでに紹介した別の逃走犯たちと同様に、一般社会に溶け込んでいた3人。特に菊地元信者と高橋受刑者は、指名手配写真の顔つきとはまるっきりイメージが変わっていた。雰囲気さえ変わってしまえば、一般社会に溶け込んでいても特に違和感はないだろう。  樋田淳也容疑者の逃走劇で、大胆だからこそかえって怪しまれないという法則もあることがよく分かった。普段自分の近くにいる人が、実は逃走犯だった!なんてことはあってほしくないものだ。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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