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お金に厳しい腕時計投資家がエルメスの鞄を愛用する理由

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 私は1ミリの無駄もしたくないと考えているため、モノを買うときは「いくらで売れるのか」を考えて「買った額-売れた額=本当の消費額」と考えています。その思考でモノを買うと、高嶺の花だと思っていたような超高級品を買う事が可能です。

斉藤由貴生

 以前の記事でもお伝えしたように、私は中3でパテックフィリップを、高3でロールスロイスを購入していますが、これは売るという前提があったから買えたのです。このように、売る前提で購入するからこそ、多くの人が憧れる最高級品を中3や高3といった年齢で自分で購入することができたのです。

腕時計とは異なる鞄の選び方


 さて、社会人にとって、時計は必須アイテムの1つだといえますが、安い時計を買うよりも高級腕時計を買うほうが、満足度はもちろん、経済的にも良い可能性があります。これも以前から何度もお伝えしているように、腕時計は値上がりする可能性があるからです。

 そしてもう1つ、社会人の必須アイテムといえば、鞄です。そこで今回は鞄について、“お得に楽しむ”秘訣をお伝えしたいと思います。

 まずはじめに、鞄の場合は腕時計とは異なり、「買って⇒楽しんで⇒高く売る」ということは相当困難です。なぜなら、鞄は使うと痛みやすいからです。腕時計の場合ですら、「革ベルト」は消耗品という扱いですし、中古でそれを売買するということもあまりありません。

 ですから、革や布が多く使われる鞄の場合、高く売るためには「使わない」という選択を取る必要があるといえます。しかし、仮に使わないという選択をしたとしても、値上がりする鞄の事例はなかなかないため、あまり意味がないことになるでしょう。

 その例外といえるのが、エルメスのバーキンを始めとする革製品です。特にバーキンはプレミアバッグとして有名です。

エルメスのバーキン

なぜエルメスの鞄は例外なのか?


 エルメスの鞄は、腕時計のように生産終了後に値上がりするという事例よりも、入手困難な新品の値上がりといった事例の方が多いように感じます。これは、人気アーティストのチケットのようなプレミアムだといえるかもしれません。

 ただ、これはあくまで女性用革製品の話。実は男性用革製品の中古はそこまで高くないのです。

 男性用ブリーフケースの有名モデルである「サックアデペッシュ」は、エルメスのオンラインブティックで約98万円という価格で売られていますが、程度の良い中古が安く入手可能です。ちなみに、人気のある革製品の場合、オンラインブティックでの取り扱いがないため、ここで売られているということ自体が、バーキンなどよりはるかに入手難易度が低いということを示しているといえるでしょう。

 そんなサックアデペッシュの中古には、程度の良いモノと、くたびれたようなモノが存在するのですが、程度の良いモノでも10万円台後半ぐらいから入手可能です。一方で、程度の良いモノでは30万円台以上という様子のモノがあります。これらの違いは年式にあるといえるでしょう。

2年前に17万8000円で買った中古のサックアデペッシュ

 10万円台後半といったような水準で売られているモノは、大体は90年代後半に製造されたモノで、使われずに保管されていたというケースが多い傾向があります。その一方で、30万円台以上のモノは製造年が2010年代などで、比較的新しいのです。

 つまり、最新型にこだわらなければ、程度の良いモノが安く購入可能。サックアデペッシュの場合、くたびれたモノでも10万円程度といったところなので、かなり狙い目といえるでしょう。

 例えば、10万円台後半で程度の良いモノを買って、くたびれるまで使っても10万円ぐらいで売れる可能性があるということです。この場合、実質消費額は8万円程度に抑えられるかもしれないのです。

 実際、私は『もう新品は買うな』の執筆中だった2年前にサックアデペッシュの中古を17万8000円で買ったのですが、それから2年経った今に至るまで、満足して日々愛用しています。

 当時、本の中では「くたびれるまでに17年ぐらい」と書いたのですが、今の私の鞄を見る限り、17年ぐらいではくたびれなさそうな感じがあります。

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そこそこの鞄を短い頻度で買い換えるなら長く使えるエルメスの鞄

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう





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