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エルメスのジュエリーは“一生モノ”。ユニクロの着こなしも格上げ

71/108 シェーヌダンクル(HERMES)

MBのヘビーユース108

シェーヌダンクル(HERMES)

「一生モノ」。洋服屋さんやファッション誌が使いがちなこの言葉ですが、実際に一生涯使えるアイテムはかなり限られます。  服には寿命があり、布と糸で作られたモノが10年を超えて、形状を保てるのはそもそも稀です。レザーなどのように耐久性の面では長く愛用できるものだとしても、トレンドがあるため飽きてくる。一生使おうと思って買ったとしても実際に10年愛用できるものは数少ないはず。車も家も「一生」はなかなか難しいし、そう考えてみると、私たち人類が作り出しているモノの中で10年、20年の時を超えて愛用し続けられるモノってほぼないことに気がつきます。 MBのヘビーユース108 そんな数少ない「一生モノ」のひとつがジュエリーです。こちらはヴィンテージのエルメス「シェーヌダンクル」。無垢のゴールドはいまだ輝き衰えず、デザインは現在流通している多くのブレスレットの「原型」にもなっている。  4代目のエルメス「ロベール=デュマ」がシェーヌダンクルを考案、発売したのが’38年ですから、なんと80年以上も前のデザインです。しかし、現在も世界中で品薄状態。入荷まで1年待ちもざら。80年以上も支持され、愛用され続けている間違いのない「一生モノ」です。

ユニクロやGUの着こなしも格が急激に上がります

 ジュエリーにももちろんトレンドは存在しますから、今後、シェーヌダンクルが「時代遅れ」になることもあるかもしれません。しかし、エルメスには80年間、支持され続けている実績があります。だとすると、80年も続いたモノが来年、急に飽きられてしまうなんて、そうそう考えにくいですね。  ミリタリーやワークウェアなどもそうですが、デザインの源流となっているアイテムは飽きられず、長く支持される傾向にあります。ジュエリーは高価なため、トレンドの浸透に時間がかかるもの。「財布」「Tシャツ」「スニーカー」などはすぐに広まってトレンドも消費されますが……エルメスのジュエリーなどはなかなかそうはいかない。80年経ってもまだ浸透せず、品薄状態なわけですから。  こうした長く愛用できるアイテムが1つあると、ユニクロやGUの着こなしも格が急激に上がります。すぐにポンと買えるモノではないですが……おすすめです。 商品、衣装/すべて私物 撮影/岡戸雅樹
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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