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お金に厳しい腕時計投資家がエルメスの鞄を愛用する理由

そこそこの鞄を短い頻度で買い換えるなら長く使えるエルメスの鞄

 私の友人を見ていると、あまり安くもなく、かといって10万円ぐらいはしないような鞄を短い頻度で買い替えている様子を見かけます。彼にとってサックアデペッシュはかなり高いモノに写っているでしょうが、彼が鞄を買い替えた総額より、私のサックアデペッシュ購入額のほうが安いのではないかと思います。さらに、私がサックアデペッシュをくたびれるまで使った後に売ったならば、その実質消費額はさらに安くなるでしょう。  このサックアデペッシュという鞄は、価格的な側面の良さだけではなく、日々現実的に使いやすいという素性の良さも持っています。私が2年間ほぼ毎日サックアデペッシュを使った経験では、この鞄がエルメスだと気づいた人は2人ぐらいしかいませんでした。

38万円のセルシオの後部座席に置いた17万8000円のサックアデペッシュ

 この鞄は、エルメスを知る人でないと、それが定価100万円近くするモノだと気づかれないため、ひと目で「あのブランド」とわかる鞄より遥かに現実世界での使い勝手が良いといえます。また、その機能性にも不足はなく、使っていて「ここを我慢する」という点はありません。  ちなみにサックアデペッシュには、38cmと41cmがありますが、私が所有する38cmサイズの場合、MacBookの15インチサイズはギリギリ入るレベル。少し大きめのパソコンを持ち歩く方の場合は41cmのほうが無難かもしれません。  エルメスのサックアデペッシュは、男性用ブリーフケースの「パテックフィリップ」や「ロールスロイス」といった存在だといえます。しかし、その最上級のモノが現在、工夫すれば良い条件で入手可能なのです。ですからこのサックアデペッシュは、実はビジネスバックにおいて、最も良い選択だといえるのではないでしょうか。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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