更新日:2018年11月11日 12:24
カーライフ

「勝手にデカいクルマ選手権」乗用車最大級は幅2065mmのキャデラック

 というわけで、乗用車として最大級の全幅を誇るキャデラック・エスカレードでも、幅が広すぎて実用上困ることはそんなにない。立体駐車場には入らないけど、そんなところに入れなきゃいいだけの話。  ただ、世の中の乗用車がみんなこれくらいになったら、さすがに困ったことになるだろう。近年の乗用車の全幅拡大ぶりを見ていると、可能性はある。大衆車の代表であるVWゴルフだって、今や全幅1800mm。初代は1610mmだったので、40年ちょいで約20‌cmも広がった。つまり40年後には、2mを超えてるかもしれない!  ところで、乗用車のサイズに制限はないのか?  実は、普通免許で運転できるクルマには、最大積載量と車両総重量の制限があるだけで、サイズの制限は特にないのです。運行許可なく走れるサイズが、大型車含め「全幅2.5mまで」となっているのみで。  普通免許で乗れる2トンロングワイドトラックで、だいたい全幅2.2mなので、そこらへんが限界だと信じたいけど、最後の最後は2.5mまで行くかもしれん。
オートクラブ

トヨタ・パッソと比べるとエスカレードのデカさがわかります。ちなみに普通免許で乗れる2トンロングワイドトラックだと、例えば「いすゞエルフ Eカーゴ ロングワイドハイルーフ」。全幅2225㎜でございます

 世界的な全幅拡大の潮流と、世界的なSUVブームの相乗効果で、40年後には、このエスカレードくらいのサイズがスタンダードになっている可能性だってある。せめてその時は、カタチがトラックみたく四角っぽいことを祈りましょう! フェラーリみたいな曲線美だと、冷や汗かきまくるから。 <結論>  昔、「国産車のスタイルが悪いのは5ナンバーサイズ枠があるからだ」といわれておりましたが、今や5ナンバー枠(全幅1700mm)が懐かしい。狭いニッポン、もう一度税制で全幅にタガをはめてもいいような気がします……。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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