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国別一番高いクルマ選手権。3位ドイツ、2位イタリア、1位は?

 コマンタレブ~! 相変わらず読者不在の当欄で誠にスイマセン。今回ご紹介するのはおフランスの頂点。フランスといえば、なんとなく敷居が高そうなイメージのある国。それはクルマも同じでして、輸入車が行き交う東京港区でもあまり見かけません。そんなフランスで今もっともお高いクルマが、復活したアルピーヌ。以後、お見知りおきください。シルブプレ~。 AUTOCLUBMJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

おフランスの頂点はたったの800万円!ケイマン乗るなら断然アルピーヌだべ!

 貧乏人のみなさん、こんにちは。突然ですが、国産車で一番高いクルマは、2370万円のホンダNSXです。これは世界的に見てどうなのか、考えたことがありますか。  ない? でしょうねえ、貧乏ですから。そこで今回は、日本国内でフツーに買えるカタログモデルで、「国別一番高いクルマ選手権」をやってみました。 イギリス:ロールスロイス ファントムEWB 5864万円 イタリア:ランボルギーニ アヴェンタドール ロードスター 4793万円 ドイツ:メルセデスベンツ G65AMG 3900万円 アメリカ:テスラ モデルS P100D 1705万円 スウェーデン:ボルボ XC90T8ツインエンジン 1309万円  イギリスの頂点がロールスロイスで、イタリアの頂点がランボルギーニ、ドイツの頂点はベンツ。実に順当な結果です。  ところがこのリストには、大事な国が一つ抜けています。世界で最もエレガントな国、おフランスです。おフランスで一番高いクルマは何なのか。 フランス:DS7クロスバック 562万円  安い~~~~! ダントツ安い!  カーマニアは「ブガッティはフランスのブランドじゃね?」とおっしゃるかもしれません。そうすると6億円とかするのもあるけど、限定生産なので除外。フツーに買えるモデルでは、現フランス大統領専用車でもあるDS7クロスバックがトップでした。おフランスって意外と安い!って感じしますよね。  で、このほど、それよりちょびっと高いフランス車が登場しました。ルノー アルピーヌA110というスポーツカーで、お値段は790万円~841万円です。これぞおフランスの頂点! ウイウイ!
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新型アルピーヌA110は2モデル。1.8リッター4気筒ターボエンジンは最大出力252馬力を発揮。ミッションは7速デュアルクラッチ。ボディは約96%がアルミ製で車重はたった1110kg(ピュアモデル)

 国別では最下位のままだけど、みなさん考えてみてください。「おフランスの頂点」という言葉の響きを。そこにはエッフェル塔のような、高さだけじゃない何かを感じますよね。  このクルマは、今から半世紀前、ラリーで勝つために生まれた「アルピーヌA110」のリバイバル車。オリジナルのデザインや特長を最大限生かすべく、軽量コンパクトに作られた、ふたり乗りのミッドシップスポーツカーです。  実はいま、1000万円以下のスポーツカーは、世界的に売れなくなっています。スポーツカーと言えばバカ高いスーパーカー! 2000万円が最低線! じゃなかったら200万円台のマツダ ロードスターかトヨタ86でヨシ!みたいな二極化が進んでいるのです。
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アルピーヌA110のライバルはポルシェ718ケイマン
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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