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働き方改革で「社員のぼっち化」がすすむ!? 定年どころか現役世代も危ない

働き方改革でぼっちが増加!

ぼっち 従来、日本人の人間関係は「会社」がベース。土日に社内で運動会をやるような面倒くささを伴いながらも、会社がある種の居場所を担保してくれていた。そんな環境に依存しきっていたオジサンが、定年後に居場所を失って一挙にぼっち化するというシナリオは、すでにおなじみ。しかし、ここにきて安倍内閣肝いりの「働き方改革」が、現役世代をもぼっち化に追い込む恐れがある……と警鐘を鳴らすのは、産業医の大室正志氏だ。 「働き方改革とは、従来の“メンバーシップ型”から“ジョブ型”へと雇用スタイルを変えていこうというもの。メンバーシップ型とは、スキルのない新入社員を“仲間”として会社に受け入れるような雇用で、仲間だからこそ、他の社員が苦しんでいるときに一人で帰ってはいけないわけです。一方、ジョブ型では『こういう仕事をしてください』と、最初から仕事で切り分けるので、自分の仕事が終われば、上司が居残っていても好きに帰っていい。ジョブ型の雇用は非常に合理的で、メリットも大きいのですが、自分から繋がりをつくりにいけない人は、ぼっち化する可能性が高いですね」  すでにジョブ型を採用している外資系企業でも、社員のぼっち化は進んでいるのだろうか? ぼっち「ところが、外資系は別の形で人間関係をフォローしている企業が多いのです。運動会のような強制イベントではなく、部長を中心にしたメンバー固定の“部内飲み会”でもなく、部署を超えて出入り自由なイベントを定期的に開催し、社員間のゆるやかな交流を推奨しています。なので、意外とぼっち化はしていない印象です」(大室氏)  こうしたフォローもなく、ただ機械的にジョブ型に移行した日本企業では、ぼっち化する社員の急増は必至。あなたにとっても「明日は我が身」かもしれない。 取材・文/『週刊SPA!』編集部、イラスト/さとうただし ※「週刊SPA!」11/6発売号「[ぼっち]はマジで死に至る」より
週刊SPA!11/13号(11/6発売)

表紙の人/ 石川 恋

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