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“46歳独身男・派遣”が、孤独なYouTubeで会社員の3倍稼げるようになったワケ

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、2020年はYouTubeやライブ配信などの動画コンテンツに人気が集中。しかし、そのぶん動画市場は“有名人でも苦戦する”レッドオーシャンとなった。果たして、素人が今さら参入しても勝ち目はあるのだろうか? 。“妻子なし、46歳ハケン”でYouTubeを始め12月に書籍も出版した、やっちゃんねる氏に話を聞いた。

孤独な中年が起こしたYouTubeの奇跡

 YouTubeで人気を得て、収入源を多角化させるケースも。“妻子なし、46歳ハケン”やっちゃんねる氏のシンデレラストーリーに迫る。 「3月のチャンネル開設時には登録者数は20人ほどでしたが、5月に9万人に急増。コロナで自宅勤務の人が増えたタイミングで、はやりのルーティン動画を上げるなどしていました。そもそも40代で真剣にやっている人が少なかったので目を引いたのかと」  YouTubeから得る月収は、平均して都内のサラリーマンの1.5~2倍程度。MAX時は3倍程度と、これまでの生活からは考え難い月収をたたき出し、派遣をやめることができた。さらに12月には書籍も出版。 「『ハケンFinalライブ』といった生配信も行い、20万回再生に達しました。ただ、派遣をやめてからしばらくはアンチに悩まされた。動画をアップしたら一斉に低評価ボタンを押されるなど、新しいファンが引いてしまうようなこともありました。失敗が多い孤独な人生で、やっと脱派遣できたのですが、気苦労は多いままですね」

次は声と書籍で攻める

 そこで最近始めたのが、音声配信アプリの「Stand.fm」。こちらも再生時間に応じて収益が発生する。 「登録者数1000人から収益化できるのですが、10月中旬に条件を達成したばかり。お小遣い程度の収益でした。今の気持ちを編集なしで発信できるのが魅力。  アプリ内で届く“レター”に返事をするのも楽しくて、先日は『サンリオピューロランドで遊んでみて』というぼっちには苦しいリクエストも……。ただ、ある程度視聴者がついているユーザーでないと、声だけで人気を獲得するのは難しいかもしれません」  今後はより専門的に動画の研究をすべく、社会人大学院の受験を控えるやっちゃんねる氏。YouTubeで広げた世界を飛び回っている。
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動画【キャンプ飯】孤独な46才、海辺で一人BBQ
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