更新日:2018年12月03日 14:47
恋愛・結婚

朝日新聞社がはじめた中高年“恋活サービス”で婚活してみた。コスパ悪っ

 結婚相談所やマッチングアプリなど、出会いや婚活をサポートするサービスが一般化しはじめているなか、なんとあの朝日新聞社が、40~65歳の男女を対象にマッチングサービスを2017年10月にスタートしたのをご存じだろうか? その名も「Meeting Terrace(ミーティングテラス)」
MEETING TERRACE

Meetinf Terrace公式サイトより https://meetingterrace.jp/

 正確には「結婚だけではない自由なかたちのパートナー探し」というコンセプトなのだが、そもそもなぜ朝日新聞社が? 登録しているのはどんな人? 40代以上の出会いの場ってどんな感じ? そこで、先日“不惑”を迎えたばかりの独身記者(男)が、実際に会員となって婚活してみた!

40歳独身ライターが潜入!参加者は朝日新聞ぽいのか?

草食中年ライター

気持ちは若いがもう40歳。「Meeting Terrace」で人生一発逆転を狙う

 40歳・未婚・彼女なし。この歳になると、同年代の友人・知人は既婚者ばかり。昔みたいに合コンや紹介してもらう機会は全くない。たまに後輩たちの合コンに呼んでもらうが、相手が20代の娘たちだと「うわ、おっさんが来ちゃったよ」という目線が痛い。  よく若い娘は「年上が好き」などと言うが、彼女たちが想定する年上というのは30代前半ぐらいのことをさす。そんな状況を見かねた編集部が振ってくれたのが今回の案件だ。「潜入ついでに婚活もしちゃいなよ」とのこと。  正直、余裕だと思った。なにせ入会条件が40歳~なのだ。ここなら私は“若い”部類だ。もう「おっさんが来ちゃったよ」なんて言わせない。なんならチヤホヤされちゃうんじゃないかな。  しかもサイトを見ると、女性が殺到したため「女性の入会申し込みは一時停止」(2018年11月末時点でもまだ停止)。男のほうが少ないならこれは有利である。  ただ、一抹の不安はある。そもそも朝日新聞社主催だ。どんな人たちが来るのだろうか? 勝手なイメージだが、バブル世代の女医さんとか、政治論争をふっかけてくる気難しいご婦人とかがいそうだ。「産経新聞を購読してます」なんて言おうものなら喧嘩になるかもしれない。購読してないけど。  そんな期待と不安を胸にさっそく入会登録し、「Meeting Terrace」が開催する婚活パーティーに参加することにした(入会費などコスパについては後述)。

婚活パーティは50代男女ばっかり。帰りたい…

 レストランで食事を楽しみながらの婚活パーティー。いつもより少しめかし込み、意気揚々と出かけた私だったが、受付を済ませ会場に一歩足を踏み入れた瞬間、早くも心は折れていた。アウェイ感がハンパないのだ。一瞬「会場を間違えたのかな?」と思った程。  今回申し込んだのは40~50代限定のイベントだったのだが、集まっていたメンバーはおそらく50代が中心。下手すると40代は私だけだったかもしれない。さすがに10以上歳が離れているせいか、皆一様に「なんでこんな若い子がここに?」という好奇の眼差しを向けてくる。向こうも「会場を間違えたのかな?」と思っていただろう。  到着5分で帰りたくなったが、逃げるわけにはいかない。アウェイ感がハンパないままイベントはスタート。婚活パーティー形式であったため、女性参加者全員と話す機会があったのだが、みんな口には出さないものの「うわ、若い子が来ちゃったよ」といった空気がひしひしと感じられる。何を話しても「若いね~」とか、「まだ40代だから~」といなされて、まともに相手にされやしない。なんなら「まだ若いんだから、こんなところ来ちゃだめだよ」と心配される始末。異性というより、母性で見られている感じだ。  おそらく女性陣にしてみれば「真剣な出会いを求めているのに、若い子に時間を使っている暇はないの!」ということなのかもしれないが、お姉さま方、若いといっても私も40歳なのですが……。  こうして、何の収穫もないまま初回を終え、もはや速攻退会しようかとも思ったが、半分は仕事だ。ここで辞めるわけにはいかない。
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