セクハラだと放送中止にされたX’mas定番曲、“問題の歌詞”とバカらしい批判
男尊女卑と批判される曲、女性作者の考えは
これに対して、生前ウィネットはこう語ったそうだ。 「女性でもできることに関しては、男女平等であるべきだと思う。けど、体力的に女性にはどうしようもないこともたくさんあるわよね。(中略)だから、タバコに火をつけてもらったり、ドアを開けてもらったり、椅子を引いてもらったりするような、女性ならではのささやかな特権は失いたくないの。きっと私は女性であることを楽しんでいるのね」 (Smooth Radio より 筆者訳) つまり、「女性であることを楽しむ」ことの影の表現だと理解しなければ、「Stand By Your Man」の<許す>の意味を掴み損ねてしまうのだ。ウィネットの考えが時代遅れだという指摘はもっともだ。だが、「Stand By Your Man」が、時代を超えて愛されている事実も軽視すべきではない。
言葉を額面どおりにしか受け取らない危うさ
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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