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2018年のビジネス書で流行ったワードは「最強・バカ・教養」

 「そだね~」が年間大賞となった「2018ユーキャン新語・流行語大賞」。だが、ノミネートされた30語を見て「こんな言葉知らない」「この言葉が入らないのはヘンだ」といった違和感を覚えた人も多いだろう。そこで、毎年恒例『SPA!が選ぶ「2018年の裏流行語大賞」』を発表!! 今回は年間約1000冊を読破する書評家の土井英司氏が選んだ「ビジネス書」編をお送りする。

ビジネス書

「最強」を謳うビジネス書が流行。疲弊した会社員は強さに憧れた?


1位 アホ/バカ

堀江貴文、西野亮廣著の『バカとつき合うな』が話題に。3年前に発売の『頭に来てもアホとは戦うな!』も今年65万部を突破。「頭の悪い人というより考え方の古い人を指します」

『バカとつき合うな』

『バカとつき合うな』

2位 米中○○

アリババやテンセントを筆頭に急成長を遂げる中国企業も、GAFA同様「脅威」として扱われるように。「題名では『米中○○』が目立つ。題名が中国だけだと売れづらいようです」

3位 教養

累計100万部突破の『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』を筆頭に教養本が大流行。「グローバル化が進む中で、西洋の文脈の教養がより必要な時代になりました」

4位 最強

『最強の人脈術』など“最強”の題名がブーム。「『変化の激しい時代だから、個人の技術資産と人的資産を高めよう』という趣旨の本が目立ちます」。筋トレ本も似た文脈でブームに

5位 スタンフォード

世界最大の人材輩出組織で、シリコンバレーの中心地にある大学。「ビジネス書も何から何までスタンフォード。『スタンフォード式疲れない体』という健康本まで出版されました」

6位 「買え」より「売れ」

以前は「買え」と煽る投資本が目立ったが「五輪景気崩壊の予感から、『売れ』を強調する本が増加。今は題名も『家を売る人・買う人の手続きがわかる本』など『売る』が先に」

7位 ピーター・ティール

シリコンバレーで力を持つペイパル・マフィアのドンで、トランプ政権の仕掛け人。「4月発売の『ピーター・ティール』は、謎めいた人物らしい顔を隠した黒の表紙が印象的です」

8位 拡張

『拡張の世紀』などでテクノロジーを通じた「拡張」が話題に。「『教養としてのテクノロジー』では、パラリンピックで人間が拡張に向かうことと、その倫理的問題も書かれています」

9位 勘違いさせる力

8月発売の『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』が話題に。「ビジネス書の著者も起業家も、実際に『勘違いさせる力』がある人が今は成功しています」

10位 オンラインサロン

ビジネス書界隈やネットの著名人の間で流行。「これは音楽や動画などの『サブスクリプション化』と同じ流れ。多くのビジネスは所有型から使用型へと転換が迫られています」

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選者・土井英司氏のコメント

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