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日清食品・陸上部の縮小に駅伝ファン悲鳴「いつかこうなるんじゃないかと…」

 実業団駅伝の強豪チームとして知られる日清食品グループが11日、陸上競技部の縮小を発表した。日清食品グループは、毎年1月1日に開催されるニューイヤー駅伝で過去に2度優勝した実力あるチーム。だが近年は成績が振るわず、2018年に行われた東日本実業団対抗駅伝では9位。今年のニューイヤー駅伝では16位だった。
日清食品グループ陸上競技部

画像:日清食品グループ陸上競技部公式サイト

 現在いる14人の部員の内、「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の出場権を持つ佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)以外の12人については退部を勧告。社業に専念するか、競技続行の場合は移籍を支援するとした。また既に同社に入社が決まっていた2名の選手の内定も取り消し、就職サポートをするとしている。  今回の発表で「残念」と肩を落とすのは選手だけではない。駅伝のファンたちは、口々に嘆きの声を上げている。

突然すぎる発表だが……

「朝ネットニュースを見てビックリしました。でも、いつかはこうなるんじゃないか…とはどこかで思っていましたね」  こう話すのは正月の風物詩である「箱根駅伝」の大ファンである男性(26歳)だ。大学駅伝で活躍した選手の多くは実業団チームに所属し、社会人になっても駅伝でファンを魅了することも多いそうだが、彼は近年の日清食品グループの成績を見て、心配する気持ちが強かったと言う。 「日清食品グループは強豪チームで、かつて大学駅伝で活躍した各チームのエース級のランナーを多く獲得してきました。でも、彼らは実業団に入ってから、あまり実力が伸びていなかったんです。箱根駅伝を始めとした学生時代の実績からすれば、たくさんの選手がスターになってもおかしくなかった。ですが怪我などの影響か、思うような力を発揮できていない部員が大半でした」  この男性曰く、今回チームの支援を継続されると発表された2名についても、本来の力は発揮できていないそう。 「MGCという、東京オリンピックの選考会に参加が決まっている2人(佐藤、村澤)ですが、彼らの実績はスターチームの中でも別格。佐藤選手は箱根駅伝の1区の区間記録を保持していて、あのレースでは2位に4分の差をつける圧巻の走りを魅せてくれました。村澤選手も、大学2年生のときに同駅伝のエースが走る華の2区で17人抜きを達成しています。  鳴り物入りで入社した2人ですが、その頃の実績から考えれば今の実力は正直微妙。村澤選手は今年のニューイヤー駅伝で14人に抜かれてしまい、『あの村澤が…』と多くの駅伝ファンが感じたと思います。断言はできませんが、マラソンの持ちタイムから考えると、今のままでは2人が東京オリンピックの代表に選ばれる可能性は低いと感じずにはいられません。そうなると、遅かれ早かれ彼らも退部になってしまうのではないかと予想します。好きな選手だっただけに、とても残念ですが」
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逸材選手の今後に不安
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