「偽装留学生」を食いものにする日本…留学生1400人が消えた東京福祉大の闇
4月の「就労ビザ」緩和直前に発覚 3年間で1400人が行方知れず
「日本語学校を卒業しても進学先のない留学生が大勢入学しています。(1クラス定員40人程度だが)学校が始まってすぐ5人くらいいなくなりました。最初は友達多かったけど、1年で半分くらいやめました……」
東京・北区にある王子キャンパスに通うベトナム人留学生の一人はこう明かすが、大学側は、去る者は追わずとばかりに入学者を増やしていたようだ。研究生を募集し始めた3年前、留学生の数は1400人余りだったが、今年度は5000人超と実に4倍近くまで急増。在学生4万人で8000人近くの外国人留学生を抱えるマンモス校・早稲田大学に次ぐ多さというから、異様な数字と言えよう。
研究生を受け入れて以降、学費収入だけでおよそ12億円増加したというが、東京福祉大とはそもそもどんな大学なのか? 教育行政や就活マーケットに詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が話す。
「’00年の開学当時は群馬県にしかキャンパスがなかったが、経営拡大にシフトした現在は、大都市圏にも複数のキャンパスを持つ中堅規模の大学グループとなっています。東京福祉大の創立者で総長も務めていた中島恒雄氏は’08年に複数の教職員に対する強制わいせつ容疑で逮捕されており、これを受けて文科省に学部新設の認可申請を突っぱねられていた。
実刑判決を受けた中島氏は、刑期を終えた後も大学経営にタッチすることを禁じられていたが、’18年に教員の研修に関わったことが判明し、同大は私学助成金を50%カットされています。
こうした背景からもわかるように、受け入れの上限が定められていない制度の穴を突いて、非正規留学生を手あたり次第かき集めたのでしょう。正規の学部生が学ぶ校舎がある一方で、近年では、増え続ける非正規留学生を受け入れる“ハコ”として、銭湯の2階やアパートの一室を借り上げるほどでした」
いわずもがな、受け入れ体制はお粗末なものだったようだ……。
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