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韓国の闘牛ギャンブルは儲かる? 公営闘牛場で「牛券」勝負してみた

韓国闘牛にはぜひ行ってみてほしい!

 旅打ちで訪れる際の難点としては、終わる時間が読めないことが挙げられる。先に説明したとおり、1競技あたりの所要時間が最短で数秒、最長で30分と大きく差があり、先の試合後20分で次の競技となるため、終了時間が未定なのだ。長い試合が多い日になれば終了する時間もそれだけ遅くなってしまう。私が訪れた日は17時過ぎに終了したが、日によって16時に終了したり、逆に18時過ぎまで延びてしまうこともあるという。  またアクセスにも注意が必要だ。清道駅に停車する列車は1時間に1~2本と少なめで、1時間半ほど列車の来ない時間帯もある。第1競技の時間が決まっているので行きは問題ないが、帰りは時間が読めないため、駅で長い時間待たされることも考慮しておいたほうがいいだろう。また時間が読めないことから事前に切符を買うことができず、土日夕方で混雑する時間帯ということもあり、満席で立ち乗りとなってしまう可能性が高いと思われる。(※韓国の長距離列車は全て指定席で、満席になると立ち乗りの切符が発券される)。私は運よく駅に着いた5分後に列車が来たが、やはり満席で立ち乗りとなった。

韓国の長距離列車は座席は基本指定。終了時間が見えない闘牛の場合は立ち乗りになる可能性がある点が注意

 韓国で公営競技としての闘牛が行われているのが清道のみである。なおかつ清道自体が大都市から離れていることから、集客や売上は苦労しているのではないかと思われる。しかし場内で家族連れが盛り上がっているところや、売り場ごとにスタッフを配置して初心者のサポートに努めるところなど、町ぐるみで闘牛を盛り上げようという姿勢は随所に窺うことが出来た。  何より、闘牛が『公営競技』となっているのは世界中探しても清道だけではないだろうか。日本から韓国への移動はLCCの就航も増え格安で移動でき、ソウル、釜山などの大都市からも日帰りは十分可能な距離にあるので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがだろうか。 <取材・文/的場雄一郎>
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