恋愛・結婚

ファンと付き合ったアイドルの顛末「私はこうして彼と繋がった」

いきなり「別れてください」と手紙が

 だが、幸せな時間がこのまま続くと信じていたサエコさんに、突然不幸が訪れる。 「付き合って半年ぐらい経った頃、バイトから帰ったら、『別れてください。2週間以内に出ていってください。ごめんなさい』と書かれた手紙と、10万円が置いてありました。LINEは既読にならず、電話は留守電のまま。10日間待ちましたが、諦めて実家に帰りました」  なぜいきなりこんなことになってしまったのだろうか。自問自答していたサエコさんに彼の元推しメンから連絡がきた。 「私が脱退したタイミングで、彼にもヲタ活卒業してもらってたんです。でも、実は私に隠れて、現場に行っていたみたいなんです。まわりには、絶対私に言わないでって口止めして。しかも、Aに対して、私から彼と繋がったこと、推し変を頼んだことも全て暴露したみたいなんです。『サエコに頼まれて断れなかったけど、やっぱりAの応援がしたい』って。Aからは『あんた、裏でセコいことやってたんだね』とか散々言われて、脱退したとはいえ気まずかったですね」  こうしてキッパリ彼を諦めたサエコさん。 「結局、私と一緒にいるより、Aのヲタでいる方が楽しかったみたいですね。私は真剣に将来を考えていましたが、彼は普通の幸せよりもヲタ活する時間が大切だったみたいです」  そう言ってサエコさんは力なく笑った。アイドルとファンの恋にこんな切ない顛末があるとは――。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
1
2
3
おすすめ記事