GW、働いているのは俺だけ…居酒屋副店長が嘆く現場の実態
新天皇の即位により、今年のGWは10連休になる。だが、世間は「仕事休める、嬉しい」といった楽観的な様子ではない。時事通信が行った調査によると、大型連休に対し「うれしくない」との回答が4割に上ったのだ。
この調査に対し「激しく同意します。10連休、まったく嬉しくないですよ。てか僕、0休ですよ、多分」と語るのは、大手居酒屋チェーンで副店長を務める吉原稔さん(29歳・仮名)だ。
吉原さんが勤めるのは都内にある店舗。しかも郊外ではなく、繁華街だ。当然、GWといえど店舗は休まない。
「最近の働き方改革ムードで、ウチの会社でも『従業員の働きやすい環境』を作ろうとしてるみたいです。でもしょせん、それは本部の机上の空論。現場は常に死ぬ物狂いで仕事をしています」
「まず圧倒的に人が足りない」と吉原さんは続ける。
「飲食=ブラックっていう印象が強いのか、最近ではバイトも新しい人が入らないですね。ウチは都内だから、近隣の学生くんたちが来てくれるだけいいですけど、彼らは平気で当日に休んだりする。以前は1か月前にシフトを提出させてたんですけど、あまりにも急な休みが多いから、2週間前に変更した。まあ効果はなかったですけどね」
この学生バイトの影響で、吉原さんの大型連休は無いに等しいものになるという。
「学生ですから、GWはみんな遊びたいじゃないですか。旅行はもちろん、里帰りのケースもあると思うけど。だから、4/27~のシフト希望表が悲惨なことになっています。ほぼ空白、もしくは斜線が引いてあって、誰も勤務に入ってくれないんです。当初の予定では、僕は10日中3日休める予定だったんだけど、これじゃあ休めない。店長と僕で協力して穴を埋めるしかないのが現実です」
そんなワケで、大型連休は仕事一色に染まる気配濃厚な吉原さん。この時期に店を支えるのは社員と、そして外国人労働者だと話す。
「今のメイン人材は、外国の方です。どこの店でもそうだけど、最近急激に外国人店員が増えましたよね。彼らは勤勉ですごく働き者。助かることも多い。ウチの店舗では苦学生も多くて、年末年始でも国に帰らず、ほぼ毎日働いてくれていて。本当にありがたい」
近年増加する飲食店の外国人労働者。特に夜の時間帯は、日本の企業が運営する店舗でも、ほとんどが海外の従業員であることも珍しくない。
「GWは観光客も多いはずで、当然海外のお客も増える見込み。だから、彼らは適任なんですよ」

働き方改革なんて、どこの話?

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