更新日:2023年03月21日 15:44
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日の丸と、韓国に批判される旭日旗に、毎日敬礼する自衛隊員の想いとは

在日米軍基地での「日の丸」の扱い方

 我が国の国旗を大事に扱ってくれている国はさらに身近にもあります。私の友人の医師・伊志嶺淳氏が沖縄の普天間基地の衛生兵B氏の家に招待され、訪問した時の話を、彼のそのままの言葉でお伝えします。 ———————  私たちはベースにあるB氏の自宅に向かいました。B氏の家族は、奥さんと息子3人。8歳、6歳、1歳半の元気な男の子です。子供たちが興奮気味に迎えてくれました。 6歳「私は日本語で20まで数えられるよ!イチ・ニ・サン…ニジュウ!」 私「おお!すごいな!君は物知りだね!」 8歳「私はこんな日本語を知ってるよ!『エイサー』」 私「すごいな!沖縄の踊りだよ!」 8歳「お祈りの踊りなんだよね!」 私(そ、そうだっけ?) 8歳「こんな日本語も知ってるよ。『タンゴノセック』葉っぱで包んだお餅を食べるんだよね。家族が幸せになるんだよね!」 私(し、知らないぞ…) 6歳「私だって知ってるもん!コンニチワ~コンバンワ~アリガトウゴザマス」 1歳「ママ~(泣)」  B氏の奥さんが用意してくれた夕食をみんなで食べながら、子供たちの日本語大会は続きました。日本語大会はいつの間にか日本のゲームの話になり、子供たちはTVの電源を入れて、たくさんのゲームを見せてくれました。 「これはサムライのゲームだよ!」「これはパパの軍隊のゲームだよ!」子供たちの早口な英語は聞き取りづらいのですが、私を歓迎してくれているのはわかりました。  翌日、見せたいものがあると言うのでB氏についていきました。  着いた先は国旗掲揚台。驚きでした。日本の国旗とアメリカの国旗が掲げられています。しかも同じ高さに。
自衛隊

提供/US Marine Corps

 しばらくすると、海兵隊員が数名集まって来ました。彼らは、アメリカの国旗に敬礼し、そして日本の国旗に敬礼しました。そして国旗を同じ速度で降ろし始めました。その間、B氏はもちろん、周囲を歩いている兵隊や、さっきまでジョギングしていた女性兵士までが直立不動で黙って国旗を見詰めていました。  国旗が降ろされると、海兵隊員が日本の国旗を丁寧に丁寧に畳んで運んでいきました。アメリカの兵隊さんでも大切に大切に扱ってくれている日本の国旗。我々日本人の多くは、彼らほど国旗を大切にはしていない。私は恥ずかしくなりました。 ———————  ここまでの話を聞いて目頭が熱くなるとともに、何とも言えない気持ちになりました。私たちは自衛隊や在日米軍のように我が国の旗、「日の丸」を大切に考えているでしょうか? 我が国では国旗や国歌があまりにも蔑ろに扱われてはいないでしょうか。国民が国旗や国歌に自然な敬意を払えるような「普通の国」になりたい…。しみじみとそう思ったのでした。
おがさわら・りえ◎国防ジャーナリスト、自衛官守る会代表。著書に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)。『月刊Hanada』『正論』『WiLL』『夕刊フジ』等にも寄稿する。雅号・静苑。@riekabot


自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……

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自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

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