「すべての創作は模倣から始まる」という言葉通り、稼ぎたければ「すでに稼いでいる人」をトレースすることが重要だ。明日の成功を勝ち取るために、まずは旬な成功者たちの金言に耳を傾けてみよう。

清水久三子氏
40代はそれまでに得た知識を「線」にできる人が稼げる
― 清水久三子氏 ―
「ビジネスではスピード感が大事。稼げる人は、みんな手が早いですね。資格を取得してビジネスを行うようでは、完全に出遅れです。そのマーケットはすでに他の人が耕した畑なので、今さら参入しても儲けることは難しい」
そう語るのは、人材育成コンサルタントの清水久三子氏だ。資格制度が整備されている時点で、競合するライバルが多く存在するため、資格が仕事に繋がらず、儲かるのは資格ビジネスの業者だけというわけだ。
スピード感が上がらないのにはほかにも原因がある。
「何かを決断しなくてはいけないときに、失敗を恐れ、できるだけ判断材料を集めようと調査・分析にばかり気がいってしまう『網羅思考』。または、問題解決にぴったりの答えを探そうとする『検索思考』。後者は答えが見つからないだけでなく、ヒントになるような情報を目にしても『これじゃない』と見落としがちになってしまうパターンです。こういった思考になっていてはいつまでたっても仕事のスピードは上がりません」

一方で、清水氏が稼げる人の特徴として挙げるのが、ほかとは違う思考や行動パターンを持っていること。というと、ありきたりのように聞こえるが、その根底には「役に立っているかどうか」という要素が必要だという。
「他者との差別化を図るだけじゃなく、それに加えて“役に立つ”ことによって価値が創出され、稼ぐことに繫がるわけです。同じ会社の同じポストで周りに合わせて淡々と仕事をこなしているだけでは、もはやマイナスと考えるべき」