プライドが高すぎる非モテ男「人間の女よりも“ハムスター”の方がいい」
「僕の友達は30代半ばでもいまだに童貞。コミュニケーション能力がまったくなくて…」
こう語る笹田太亮さん(35歳・仮名)は、中年童貞の知人のため、毎月のように合コンを開催していた。
「大下(仮名・35歳)とは高校時代の同級生です。僕らが通っていたのは男子校で、彼は男が多いマンモス校の大学に進みました。学生時代にゲームにはまり、かなりのおたく。コミケに参加していて、フリルファッションの女子に『萌え~』となっていました。女性との縁が無かったから、彼女すらできたことがないんです」(笹田さん)
大下さんは、IT会社でプログラミングの仕事をしている。年収は400万円ちょっと。外見はおしゃれでなく、黒縁のメガネをかけて、少し汚れたヨレヨレのリュックを背負っていることが多いという。
「パッと見、すぐに忘れてしまうような没個性で、隣に座っていても、時々存在を忘れてしまいそうな透明人間みたいな感じです…」
だが持つべきものは友達だ。冒頭にも書いた通り、そんな大下さんに女性を紹介しようと、合コンを開いていた笹田さん。
「でも、あまりにもコミュニケーション能力がないため、女性とまともに話せもしない。一度、彼と共通の趣味(ゲームおたく)を持つ人が集う合コンを開いたのに、そんな場でも喋れない。しかもずっとスマホをいじっているんですよ」
飲みの席で黙りこくり、スマホをいじっているのでは、いくら異性と知り合う機会があろうが徒労に終わるだろう。そもそも、本当に彼女が欲しいと思っているのかどうかも怪しいと邪知してしまう。
「それが、そんな態度でも彼女が欲しいそうなんです。ある日、2人で飲んでいるとき『ああ、なんで彼女ができないんだ…』と嘆き始めて。続けて『童貞であることが重い』と打ち明けてきました」
だが今のままでは女性と話せるようになることも難しい。そう感じた笹田さんは、大下さんにある提案をしたのだ。
「ズバリ、『風俗に行けば?』と提案しました。このままじゃ、年を重ねるにつれてどんどん自信がなくなると思ったからです。プロでも女性と関係を持てば、余裕が生まれるのでは? と。でも『汚いところで最初のセックスをして、病気にでもなったらかっこ悪い』って怒鳴られました。こじらせているのか、プライドが高いんですよ」
合コン中にスマホをいじり続ける男

1
2
ハッシュタグ
おすすめ記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています