仕事

増加する「定年破産」を防ぐには? ユニクロに抵抗感があるようじゃダメ

若者から学ぶ意識が定年破産を防ぐ!

破産佐藤:おっしゃる通りです。定年破産を防ぐためには、意識をガラリと変えるべき。例えば、住宅は分譲信仰が根強いですが賃貸に替えたり、保険だって死んだ後は関係ないのだから病気の早期発見の保障が手厚いものに切り替えるのもいいでしょう。  ただし、それ以上にやるべきなのは料理や掃除などの家事。私は45歳を過ぎた男の必修科目は家庭科だと思っています。世代的に敬遠する男性もいますが、こういう部分から自分を変えることで心の平穏につながり、離婚など人生の破綻を避けることもできます。 原田:ほかにも変わるという点で若い人と接する機会を増やしたいですね。若者は動物的嗅覚を持っていて、時代に適応する能力に長けています。お金についても慎重な分、使いどころを知っており、上の世代には見習うべき点は多い。偏見を取っ払い、観察していいと思ったものを取り入れる。 佐藤:プライドの高い人は抵抗がありそうですね。でも、そんな人ほど見えを張って定年破産に陥りやすい。相手が若者でも恥ずかしがらず、洋服を買いに行っても若い店員さんに選んでもらえばいいんです。話すきっかけになります。 原田:何か始めるならインスタグラムはいいかも。文章を投稿するツイッターやフェイスブックだと内容によっては周囲に引かれる場合もありますが、インスタなら写真メインなのでそのリスクも少ない。「そこで承認欲求を満たしても……」みたいなことを言う人もいますが、それでもいいと思うんです。それがきっかけで新たな発見ができるかもしれませんし、自分自身を変えることもできます。 佐藤:今は新元号に替わって盛り上がっていますが、経済的にも厳しい時代になると予想されます。私にとっては令和ではなく景気が冷えるという意味で「冷和」。だからこそ今の40代は“変わる”ことを受け入れ、それに備えていかなければなりません。 原田:なるほど。佐藤さんの考えに近いですけど、私はゼロという字を入れた「零和」ですね。日本の経済はすでに成熟しており、今後の大きな成長は望めません。現状維持で精いっぱいだから今後定年を迎える人は大変だと思います。 佐藤:確かに、今の30~40代がこれから生活レベルを上げたり、貯金をするのは平成の時代より厳しいでしょう。けれど、この世代は厳しい時代しか知らないため、意外と上の世代よりは堅実に生きる人が多いかもしれませんね。 <定年破産を防ぐ生き残りの3か条> ①生活のグレードダウンを受け入れる ②家事、掃除の家庭科を極めてみる ③若者に学び生涯現役でい続ける 【原田曜平氏】 サイバーエージェント次世代生活研究所所長。流行語にもなった「さとり世代」「マイルドヤンキー」などの言葉の生みの親でもある。『平成トレンド史 これから日本人は何を買うのか?』(角川書店)など著書多数 【佐藤治彦氏】 消費者目線で経済やお金に関する問題についてわかりやすく解説するエコノミスト。最近は趣味を生かし、海外旅行ツアー評論家としても活躍する。近著『しあわせとお金の距離について』(晶文社)が好評発売中 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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